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もう一度:契約の知識 (営業活動の法律シリーズ) /神部孝



思うところあって、契約法のおさらいで上記の本を一から読み始めた。契約法関連の本をあと数冊まとめて読んでみようと思う。やはり企業法務の基本の一つは契約法務だと思うし、何だか基本がいまいちだなと思ったので読んでみることに次第。

H14年の本なので、updateされていないところが痛いが、それを別にしても有用な記載に満ちた本だなと思う。営業マン向けに法律知識を伝えるという意図で書かれた本なので、法律論の詳細に立ち入ったものではない(その分直截かもしれないが)けれど、企業の法務担当者としては一度は目を通しておいて損はないと思う。
半分強までしか目を通していないが、次の2点が特に印象的。

  • 一歩引いた視点。企業のビジネスの中で契約をする以上、その契約がビジネスの中でどういう意味を持つのか、ということについて、理解することの必要性がよく分かる。企業の戦略や、製品のサプライチェーンの中で、今問題になっている契約がいかなる意味を持つ(持たせたい)のか、今後どういう意味を持ちうるのかを考えることが法務にとっては重要と思う。ビジネスの現場に居る人々は当座のことに目が行きがちだが、法務としては、リスクのケアだけではなく(それも重要だが)、今後どういう形でこの契約を使いうるかということも頭の片隅において契約書を考えられると、より良いのだろうな、と思った。
  • 契約書は、自分の側のリスクをカバーする手段にもなりうるのだが、カバー出来る範囲に限界があることが往々にしてある。その手段として保険を使うことを指摘している点。実務的には重要なはずだが、契約書は法務、保険は総務、とかで会社の中で担当が分断されることも多く、そういうのはどういうものか、と思うことがある。ラインの人々は、というか、会社としてはリスクを極小化することを求めているのに、契約書と保険と分断せずに、リスク軽減の手段として一元的に管理できないものか、そんな気がする。保険でカバーできる範囲がここまでだから、契約上負えるリスクはここまでにしておきたい、契約上ではこういうリスクは残るから、それについてはこういう保険をかけたらどうだろうか、そういうアドバイスをするのもありだと思うのだ。
企業で法務の担当者になったら、まずはこの本から勉強する、というのは法務担当者としての能力の基礎を築くうえで、良い方法ではないかと思う。もちろん、僕のように基礎に不安を覚える者にとってもこの本は有用だと思う。

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