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「図解入門ビジネス 最新産廃処理の基本と仕組みがよーくわかる本」/尾上 雅典



産廃Gメンとして勤務されていた経験者が書く、産廃処理についての本。現在は産廃関係のコンサルをされているとのこと。

メーカーなので時として、産廃処理に関する契約書が回ってくることがある。標準化されている書式で、特に問題はなさそうとは思うものの、理解が十分ではないので、若干不安に思っていたところ、「現場法務の部屋」で推薦されていたので読んでみた。

確かに分かりやすくていい本だと思う。
個人的には3章の各産廃の処理の仕方の解説も興味深いけれど、法務の目からして重要なのは、委託契約、運搬契約を結ぶときのポイントについての解説がある4章、どういう業者を選ぶべきか、についてのチェックポイントを書いた5章(個人的には売上高と処理能力から潜在するリスクを図るところは、なるほど、と思った)、それから関連法令についての解説の8章だろう。経験に裏打ちされた実務的なアドバイス(現場で使えそうな知恵が随所に見られる)が優れていると思う。

全体としては、有用な本だと思うのだが、気になったところというか、こうしたほうが良いのではないかと思うところがいくつかあったので、一応コメントというか何と言うか。
  • 編集の仕方の問題だろうけど、根拠規定が何なのか、脚注でも書いておいて貰ったほうが良いと思う。堅苦しくしない配慮かもしれないが、法令に戻れる形のほうが望ましいと思う。見た目がうるさくないように表示を追加することは可能だと思うけど。
  • 4章と5章は順番が逆の方がいいのかもしれない。契約をどうするか、という以前に、どういう業者に依頼をするか、を考えるだろうと思うので。
  • 産廃業の許可制度についての解説がもう少しあっても良かったのではないかと思う。自社で設置するケースもあるだろうから。頼む側にとっての重要性とかからして、削ったのかもしれないけど。
  • (潜在的)依頼者が、業者の事業場の管理状況のチェックとかできるのだろうか?そういう質問を受けたら答える義務が業者側にあるのであれば、その旨も記載してあるほうが質問もしやすくなるのではないかと思う。行政処分歴について行政に確認することを推奨しているが、これについても、訊いたら教えてくれるものかどうか、書いておいてくれると訊きやすくなると思う。
  • 排出事業者にとっても、産廃処理を誤ると問題になるという具体的な事例にも言及してもらったほうが良かったのではないかと思う。
  • 参考資料(ネット上にあるものはURLを)の記載がもっとあると、さらに調べる必要が出てきたときに便利だろうと思う。例えば、次のところとか。
    学ぼう産廃-日本産業廃棄物振興センター

ともあれ、現実のデータも踏まえて、きちんと調べて書かれているということがよく分かる本。産業廃棄物を出すメーカーの法務(または産廃処理を所管する部署)にはあって良い本ではないかと思う。

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JUN様へ

突然の質問ですみません。
「業者の事業場内でのチェックですが、ISO上の要求もあり」とありますが、ISO14001だと思うのですが、要求事項のどの部分を指してのことなのでしょうか?
教えて頂けないでしょうか?
宜しくお願い致します。

どうもありがとうございます

尾上様

こちらのコメントにご回答いただきありがとうございます。
実務にはこれから役に立つと思いますが、いずれにしても続編にも期待させていただきます。

著書の尾上雅典です

dtk様 はじめまして。
「最新産廃処理の基本と仕組みがよ~くわかる本」著者の尾上雅典です。

本を読んだ感想をブログに書いていただき、誠にありがとうございました。

dtk様の実務でも本の内容が役立っているようで、著者として本当に嬉しく思っております。

本の構成などへのコメントもいただき感謝しております。

ご指摘のとおり、今回は基礎レベルの入門書という位置づけで執筆しましたので、法律の細かいところは書けなかった面がありました。

次回作(まだオファーはありませんが、いつか書くつもりです 笑)やセミナーには、dtk様のご意見も取り入れ、より排出事業者の方の役に立つ内容にしてまいります。

この度はありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

なるほど

JUNさん、はじめまして。コメントありがとうございました。
なるほど、ISO上の要求があるんですか。
そういう根拠があれば、まだやりやすいでしょうが、いずれにしても契約上の根拠があったほうがいいでしょうね。
今後とも宜しくお願いいたします。

はじめまして

当方への言及ありがとうございます。
いろいろコメントしたいこともありますが、長くなりそうなので一点だけさせていただきます。

業者の事業場内でのチェックですが、ISO上の要求もあり、一般によくやられていることですので、まともな業者であれば現実問題これを拒むことはないと思います。

ですが、ご指摘のとおり、その法的根拠としては弱い部分がありますので、弊社では、契約書にその旨を規定するとともに、最初に、業者に「監査への同意」にサインをさせる方法をとっております。

どの業者も「見学会」は喜んでさせてくれますが、こちら主導の「監査」でなければ意味がありませんから、その根拠を用意しておくことも重要と考えております。

ご参考まで。
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*コメント等で私に言及するときは
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