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「文系のための数学教室」/小島寛之



個人的には、この本を読みながら色々思い出したりして、面白く読むことが出来た。

文系の(メインは社会科学系か?)人々にとって取っ付きやすい題材をネタに数学を説明というか解説していて、数学というだけでアレルギーというか「食わず嫌い」をする人たちを何とかしようというのが狙いだが、それはそれで一定程度成功しているような気がする。個人的には微積のところは、もう少し踏み込めるのではないかと(根拠とかがあって言っているわけではないが)いう気がした。

結構(というか相当)内容が難しいのは確かなので、これだけ難しいと(とエラソウにかけるほど内容がきちんと理解できたかどうか怪しいものだが)、一旦本書を手に取った読者を遠ざけるかなとも思わなくもないけど、そういう人はそもそもこんな本を手に取らないという気もするし、ある程度きちんとした説明をしないと、もともとの目的は達しないだろうから、これはこれでいいのではないかと思い直した次第。
読みながら思い出したことなどをつらつらと。
  • 小島さん(という書き方をしていいのかどうか分からないけど)、というと、SEGや「大学への数学」とかの印象が強い。僕自身、高校3年のときはSEGに通い、浪人のときは、「大学への数学」をまじめに(?)読んでいて、直に習ったことはないけど、そのときのイメージが記憶にあったので、本書を読んで、方向転換をされたと知って、やや意外な気がした。
  • 高校生・浪人生のときは数学(と英語、浪人してからは日本史も)を一生懸命勉強する学生だったので、個人的にはもともとあまりアレルギーはなく、この本で言うところの「数学下手」(数学はεーδ論法のあたりで挫折した)なので、久しぶりに数学の本を読むのは難しかったものの面白かった。
  • 一応、大学では政治学専攻だったので、ケネスアローの一般可能性定理の内容くらい(証明は理解できたとはいえないが)は知っているし、だからこそ、この手の本の中では出てきて当然のネタと思うが、この定理の意味合いは、それほど大騒ぎする内容なのかな、という気がする。数学を待つまでもなく(厳密な証明には数学を使う必要があることは理解するとして)直感で考えても、民主主義は、要は「莫迦は正しい」と言う事態を容認するリスクを取るということなんだろうと思うからである。アメリカが典型かもしれないが、民主主義は結論よりもその意思決定の手続きに、その正統性の根拠があるのであって、結論の「正しさ」は問題にできないと考えているから、そう思うのだろうが。
  • 最後に、これはよく分からなかったのだが、「あとがき」で、「経済学というのは、人間の経済行動を数理的に解明する分野である」とあるのだが、本当にそうだろうか?何だか経済学を狭い枠で捉えているのではないか、という気がする。

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