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事業部門との距離感

いつも拝読している「企業法務戦士の雑感」の記事。「法務担当者にとっての格好の教材」とはまったくその通りだと思う。

中途半端に引用しても意味がないように思うので、詳しくは原文をご覧あれ。

法務部という部署のクライアントは、会社全体であり、相談をしてきた事業部門とは限らない、と思っているものの、事業部門との距離感は難しいところだと思う。
「評論家」面して、他人事モードで片付けていると、自分は安全だろうし、相対的には手間もかからないかもしれないけど、それでは、事業部門の足が遠のいて、肝心な情報は入らず、結果的に、回避可能であったはずの問題が回避できずに、事後対応にのみ忙殺されるという結果になりかねない。

前の会社で、「事業部門の人間の中にはアリバイ作りに法務を使うべく、都合のいいことしか伝えず、都合の悪いことを隠す人もいるから、そういう相手であっても、こちらからあれこれ質問することで、隠していることも見抜かなくてはならない」という趣旨のことを言われた。事業部門性悪説に立っているかのようで、個人的には違和感を感じなくもないが、「人を見て法を説け」という感じで、相手によってはそういうアプローチを取らないと危険というのも一面の真実と思う。

一方で、事業部門に親身になるというのも簡単ではない。手間暇がかかるというのもあるが、問題があっても、事業部門の意向に反して止めるのが難しくなるような気がする。これはこれで距離感が難しい(これはこちらの能力の問題だろうが)。

両方の間で、バランスをとるべく右往左往するのが法務部の醍醐味の一つかもしれない…が、そんなことは渦中にいると言えないのが通常。

とはいえ、いろいろ右往左往する中から、事業部門の信頼を勝ち得るようにしないと、結局は法務部に課せられた役目が果たせないないように思う。そのために必要なのは、FJneo1994さんが言うように「確かな知識と自信と情熱」だろう。我が身を省みるとどれ一つ覚束ないのが困ったものだが。

この辺り、他の法務部員ブロガーの方々はどうお考えなのだろうか、先達のひまてんさんDeaconさんのご意見もお伺いしたいところである(と無責任に言ってみる)。

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頑張りましょう!

Deaconさん、お呼びたてしてすいません。
確かにグレーゾーンが一番の問題ですね。どこまで頑張れるかどうかが、「腕」の見せ所ではありますね。もちろん「アウト」になっては問題なわけで。

日々精進ということで頑張りましょう!
それでは。

難しいですねぇ

確かにこのテーマは難しいところがあります。
その企業の法務部門の位置づけがどのポジションにあるのかでも、随分と変わってくるんでしょうね。

ウチも「アリバイ的」に使われることのないように充分と留意していますけど・・・。
個人的には自分は「企業の法務」ということを必ず頭に入れながら仕事をするようにしています。
明らかに違法であるという場合は、ある意味簡単に対応できるのですが、やはりグレーゾーンの場合の対応ですよね、考え込むのは。
「違法のリスクが高いからやめましょう」は簡単で、責任回避もできるのですが、やはり企業活動している立場の法務マンの回答としては、「ちょっと?」ですもんね。

「確かな情熱と自信と知識」---大いに同感できます。同様に自分の未熟さも実感させられるというか。
「日々これ精進あるのみ」ですよね。

むしろ「事業部門」により過ぎの自分を発見して我に返ることもある今日この頃、このこと、常に肝に銘じておきたいと思います。
お互い、頑張りましょうね!(簡単には言い尽くせない部分もあり、続きは懇親の時にでも。)
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