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会社法の本を何冊か

今更ではあるが…今のところ会社法べったりの案件に割り当てられたことが少なかったこともあり、会社法について、きちんと本を読む機会がなかった。特にこれと云うきっかけがあったわけではないものの、何となく、何冊か読んどくか、と思って読むことにした(という割には、間に何冊か入ったので、最初の一冊から2ヶ月以上かかったのだが…)。

会社法については、文字通り「掃いて捨てるほど」の本が出ている。さて、どれから読むか、と思ったのだが、そう思っていた時に「アホヲタ法学部生の日常」で、「会社法の勉強法」というエントリを見つけて、そこで薦められていた「会社法の仕組み」が手元にあったので、そこから始めることにした。
確かに、ronner氏が指摘しているように、この本は、この紙幅ということもあってか、細かい点には立ち入らずに、うまく、「会社法」という法律の大きな枠組みを示していると思う。何を書かないか、についての判断が適切なんだろう。

次に、「小説で読む会社法」と思ったが、古いので、代わりに、と言ってはヘンだが、同じ著者の「新しい会社法の知識」を選んでみた。この本はろじゃあさんのところでも一度話題になっていたような記憶がある。


企業法務の経験がある弁護士さん(今はローの教員でもあるようですが)らしく、実務的に割り切っているという印象が強い。学者の先生よりも、法律に対して批判的というかシニカルな見方をしているような気がした。それと、図表の使い方も上手いと思う。会社形態で取り得る形については、文章でああでもないこうでもないと書かれるよりも、図表で示してもらったほうがわかりやすいし、仕事で調べるときにも分かりやすい。

次に神田教授の会社法(第八版)が手近にあったので、それを、と思ったが、その前に同じ著者の「会社法入門」を読んでみることにした。



上に挙げた、「会社法の仕組み」と比べると、今回の新しい「会社法」成立の背景事情や、現在の日本の会社法をとりまく環境や、今後の展望についての記述に相当のウエイトが置かれているので、純粋な意味で「会社法」という法律の解説の部分は全体の半分程度。そういう意味で純粋に会社法と云う法律について入門するのであれば、「会社法の仕組み」の法が適切だと思う。今回の会社法が今まであった法律とどう違うのか、とかについて、という興味があるのであれば、こちらの「会社法入門」を読むほうがいいと思う。

で、最後に神田教授の「会社法(第八版)」を読んだ。さすがに既に第九版が出ていたり、証券取引法が既に金融商品取引法になっていたりするので、ちょっと古い感じもしなくはない。ファイナンスのところは、例を挙げて説明されているので、分かりやすいけど、一方で機関のところは、説明が素っ気無くてよく分からないような気がした。

ここまで読んで、最後に厚めの本を、と思ったのだが、さすがに他にも読んでおくべき本があるので、ひとまずここまでとすることにした(だから、こんなエントリを書いたのだが)。多少なりとも、前よりもイメージができるようになったので、これはこれでよしとしよう。

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