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労働事件審理ノート〔第3版〕 / 山口 幸雄;三代川 三千代;難波 孝一 (編集)

#例によって事前の仕込み原稿ですいません。

労務系では評判が高い本、ということで、勢いで買っては見たもののしばらく積ん読だったのにようやく一通り目を通した。

労働事件の審理のあり方について裁判官が解説しているもので、要件事実論を踏まえて書かれているので、その辺に馴染みがない僕には正直とっつきにくかった(だから積ん読になっていた)し、特にそのあたりはどこまで理解できたのやら、という気がした。この本をもっと噛み砕いたような形の本がこちらの本ということのようなので、こちらから入ると多少はとっつきやすくなるのかもしれない。

ともあれ、それぞれの訴訟類型ごとに裁判官が何をポイントと見ているのか、何を早期に確認し、証拠として当事者に提出を求めるべきと考えているかがわかるので、それを押さえておくと会社側の初期対応には良いのではないかという気がした(よく考えると基本的なところばかりという気もするのだが、それでも抜け・漏れが出る可能性はあるので、チェックリスト的なものがある方が安心)。
あと、労働審判についての解説の中で一つ印象にのこったのが、東京地裁においては、審判員に対しては証拠は審判の事前に目を通してもらうことはあまりせず(そもそもそういう準備を求めるような手続きではないということらしい)、せいぜい申立書と答弁書を見てもらう程度という記載があった点。先日読んだこちらの本でも、重要な証拠はこれらの書面に要所を引用するよう裁判官の方が書かれていたが、背景にはそういう実務があるからか、と納得。期日も書面も実質一発勝負というところなのだろうか。

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