スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

不正会計―早期発見の視点と実務対応 /宇澤 亜弓 (著)



#11月中の私的課題図書だったので、upが遅れたがここに挙げる。

企業の不正会計にどう対応していくか、ということについて、会計士で、捜査側に従事されていた著者(ちなみに、オジサンです)が、事例に基づき、その理論的枠組み、原因と予防策、早期発見とその対応、市場側の起立強化の取り組みなどを熱く熱く語っている本。某所で直にお話をお伺いする機会もあり、買ったものの、お話を聴くまでには読み終わらず、結構情けない気がした(そのくせサインはいただいてしまった...orz)。

豊富に事例(公表事例)を引いて手口や、その見つけ方、対処の仕方を論じており、個人的には興味深かったのだけど、ここの読者層の多くを占める法務の方々におすすめするには、ちょっとハードルが高いかもしれないと思ったりする。なくても大丈夫なように配慮はされているものの、一定の会計知識があるのが前提である(主たる読者として想定されているのはおそらく会計士さんだろうし)ので…。そういうところを理解したうえで読むというのであれば、特に管理部門系であればおすすめです。この手の問題は、コーポレート・ガバナンスや内部統制等の議論からすれば、法務の人も無縁では済まない話でしょうから。

漸く一通り目を通し終わって思うのは、確かに開示資料などからでも、不正会計の端緒はつかめるのかもしれないけど、通常の90%以上の企業ではそもそも不正会計をしていないわけで、そういう中で、不正会計の端緒があるかもしれないと思いながら監査をするといいうのは、それがプロとしての会計士に求められるものだ、という話だったとしても(実際そうなんだろうと思うけど)、結構大変よなあ、特に、著者のように摘発側を経験しない限りは、普通の会計士さんには、ハードルの高い話なのではなかろうかと思う。

ただ、こういう本で、どういうところから端緒を見つければよいか、ふんだんに実例を使って示してくれる本が出たことで、そういうことが比較的やりやすくはなったのではないだろうか。この本が会計士さんや、不正会計に関する案件を手がけるその他の専門職の方々、企業の経理、内部監査の方々に広く読まれることで、不正会計の端緒の見つけ方とかについての認識が広まると良いのではなかろうかと思ったのも事実。

あと、これは、直にお話をお伺いした際にお伺いしたのだが、会計士さんみたいに知識のない素人の場合はどうしたらよいのか、という点については、B/S上の資産の動きに着目する(詳細は、いくつか事例を読めば分かると思われます)のが良いとの事だった。確かに実例を見ると、資産の動きに辻褄のあわないところが出てくるのを見つけるのが素人にも手が出るところなのだろうな、という気がした(気がした、だけで、それがホントにできることなのかは保証の限りではない)。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

dtk

Author:dtk

日本にある企業の法務部署で働いています。
*コメント等で私に言及するときは
"dtk"でお願いいたします。

旧ブログ

ITエンジニアのための契約入門 iPod touch/iPhone用にリリースされました。詳しくはiTunesAppStoreから入手可能

初めてコメントいただく際には「このblogについて」もご覧いただければ幸いです。

カビバラさん時計
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
    follow me on Twitter
    カウンター
    Amazon.co.jp

    ブログ内検索
    RSSフィード
    リンク
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。