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BLJのセミナー(H24著作権法改正で何が変わったか)

例によって(?)BLJの定期購読者向けのセミナーに行ってきた。文化庁の立法担当の課長補佐さんが講師で、法律の概要や立法過程の裏話などについて、本音も交えて解説というもの(質疑応答のところでは、某元映画会社の方が聞き手兼コーディネーターになって質疑応答という形式だった)。官庁の立法担当者の方が説明、というと、どうしても、オカタイ感じになるのではないかと懸念していたけど、さすがBLJというか、単にご本人のキャラクターの問題なのか、あまりそういう感じはなく、個人的には非常に面白かった。

(余談をいえば、外部の会場での開催だったので、前回のセミナーに比べると、ややフォーマルな感じで、そういう意味でのらしさは、なかったが、まあ、内容が上記のとおりで、そういう内容が現出されたところにらしさがあったという気がした。)

(#以下ネタばれ?を含むので、気まずい場合には削除などがありえます:自己防衛ですいません)

内容面については、個人的な興味(業務とは別に)という意味では、やはり「フェアユース」が結局正面から取り入れられることにならなかった経緯について、立法担当者としてどう考えているのか、というところに興味があったが、実定法と判例法の緊張関係、および、明確性の原則(特に罪刑法定主義との関係)から導入困難、ということになったというあたりや、そのスタンスの後退具合が知的財産推進計画2009から同2010になる過程でどう現れているか(端的に「日本版フェアユース規定」という用語の削除として)という辺りが興味深かった。

もう一点、フェアユースの推進側の主張が、実証的ではなく、立法事実が十分明確ではないがゆえに条文にもなりにくかった、という指摘も興味深かった。
これについては、個人的には、フェアユースの議論については、判例法的な議論の進め方に慣れていない日本に、いきなり判例法ベースの議論のやり方を持ち込むことからして、もともと無理があるのではないかと思っていたので、可能性のレベルで将来の自由を確保しようとすることには、制定法下で行うことにはどうしても限界があり、むしろ、問題事例について後追いで立法により対応する前提で、その後追いのスピードを上げ、かつ、後追いのタイムラグを減らす方向で対応する方が良いのではないか、という気がした。

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