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痴漢えん罪にまきこまれた憲法学者 /飯島 滋明 (著)

図書館で借りてみた。

表題にあるとおりの事件に巻き込まれた憲法学者さんが、体験記などを中心に書かれた本。

体験記の部分については、有能な弁護士さんについてもらったこともあって、運良く起訴されずに済んだようなのだが、何がその決め手になったのかわかりにくかった。個別事案についての話は、いろいろと差しさわりがあるのかもしれないが(ご自身にとってはトラウマだろうし)、個別の事実関係に即してどこの部分について、どういう弁護活動をして、起訴に持ち込まれるのを防いだのか、もっと詳しく書いてほしかったように思う。ご本人の知らないところについては担当弁護士さんからのコメントでも良かったのではなかろうか。

個人的に怖いなと思ったのは、専門の憲法なども含め法律面について十分な知識があるはずの著者のような方でも、「自白」を考えたというところだった。つまり、状況がわかっている人間でもそう思うくらいに追い込まれるわけで、追い込む側に相当な根深い問題がある(解決策についての著者の提言は個人的には頷けるところ。特に、匿名報道は強制化するのと警察・検察の担当者個人への責任追及も認めるべきなのではないか)のは否定できないだろうが、それが解消されず現存する以上、そういう目にあう可能性はあることは十分理解しないといけない。

企業の法務の立場では、自社が何らかの事件(たとえばカルテルの容疑をかけられる)に巻き込まれたような場合、役職員などに対しての事情聴取がなされる場合(自分が受ける可能性だってある)に、ともかく弁護士さんに対応をお願いするのは必須としても、そのほかに、この本に出てくるように追い込まれてやってもいない「自白」をさせられる可能性があるから、そういうことにならないよう、法律上許容される範囲でサポートしていくことが必要なのだろうと、改めて実感した。それが企業を守ることにもつながるはずなので。



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