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最新重要判例200 労働法 第2版 /大内 伸哉 (著)


アモーレと労働法の大内先生の一人判例二百選の第二版が出たので、入手して一通り目を通してみたので感想などを。

この種の判例の要旨+αの本という意味では、もちろんジュリスト増刊の判例百選が有名で労働法判例百選も手元にあって、あちらも通読しようと思ったのだけど、途中で挫折し、逆にこちらは何とか一通り目を通すことができた。その差異はやはり、判例百選は、判例ごとの見た目の体裁が整っておらず、かつ、判例ごとに著者が異なるため、全体としての統一感を欠いているという印象が強かったというところが大きい。こちらの方が単一著者で、それが常に内容の統一性が保証するものではないのかもしれないが、安心感はあったし、紙面も記事の判示引用部分は網掛けしているなど、見た目も比較的整っていて(記事の分量が多くて行間が詰まっていて見難いところも若干あったけど)、それだけでまず読みやすかった。

紹介されている裁判例についてとやかく言える能力はないが、個人的に今まで、特にいまの外資に勤務するようになてから、労働法について本を読んで裁判例についての記載を見ている中で、一番疑問に思っているのが、リボン闘争関連の裁判例。胸に「要求貫徹」とか書かれたリボンとかつけて、仕事をしていることについて、そこまで目くじらを立てないといけない理由がまったく理解できない。確かに形式面だけを捉えていれば、職務専念義務違反なのだろうが…。まあ、単に僕の人生経験が不足していて、この件の重要性が理解できていないのかもしれないが。

寧ろ、そういう意味では、大成観光事件(p187)における伊藤裁判官が示した、緩和された職務専念義務論はすごく納得しやすく感じたのだった。
「職務専念義務といわれるものも、労働者が労働契約に基づきその職務を誠実に履行しなければならないという義務であって、この義務と何ら支障なく両立し、使用者の義務を具体的に阻害することのない行動は、必ずしも職務専念義務に違背するものではないと解する。そして、職務専念義務に違背する行動にあたるかどうかは、使用者の義務や労働者の職務の性質・内容、当該行動の態様など諸般の事情を勘案して判断されることになる。」

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