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治安維持法 - なぜ政党政治は「悪法」を生んだか (中公新書) /中澤 俊輔 (著)



この本を読んだ続き、ではないのだが、読んでみた。治安維持法は日本史の授業とかで悪法ということで習うわけだけど、それ以上の詳細については、あまり学んだ記憶が無い。本書は、その成立から廃止までの間、条文の変遷、運用の歴史を紐解くもので、著者の博士論文を元にしたものとのこと。

結社の取締を目的にして制定されたものの、その後の政治過程(寧ろ政局という言い方のほうが適切なのかもしれないが)の中で、結社取締法規から宣伝取締法規へと姿を変え、そこから言論や宗教の自由すら脅かすようになっていく過程は、他人ごととして見ている分には、興味深い。

その一方で、取締対象の拡大・変容ぶりや運用の迷走ぶりは、暴排条例が同じような道をたどったら、という思いを抱かせるに足りるような気がする。まあ、法律と条例という位置づけや、置かれている状況の違いがあるので、そうそう同じ道を辿るとは思いたくないのだが、そういう可能性をまったく考えないよりは、頭の片隅においておいた方が良いのではないかという気がする。

個人的に、読んでいて理解しにくかったのは、当時の支配層にとって共産主義がどれほどの脅威だったのか、また、国体の護持がどれほど重要だったのか、が理解できていないという点。何でここまでのことをしないといけないのか、どうしても理解できないというか、想像も及ばない感じがした。まあ、これは、戦後生まれで、共産圏の脅威についてもあまり記憶に残っていない世代ということを考えれば、やむを得ないと思うことにする。

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