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労働の正義を考えよう--労働法判例からみえるもの /大内 伸哉 (著)


神戸大学の大内先生の手による、架空の講義の講義録。講義内容としては労働法の判例を題材に、条文になっていない労働法の理念を考えるというところ。条文化されているようなところはスルーされているという感じなので、労働法についての網羅性はないし、解釈論に関するところでは、大内先生ご自身の見解(多数説からは距離があることもある)が前面に出ているので、労働法についての一定の知識がある人(僕自身にそれが十分あるのかどうかは疑問があるが)が読むことを想定されているものとみてよいのだろう。講義形式なので、題材になっている判例については、別途並行して読みながら読むと、おそらくは、より理解が深まるような気がした。


語り口調の講義プラス講義後の質疑応答という形式で、行間を読むようなものにはなっていないし、事案についてもきちんと説明しているので、読みにくくはないし、判例を単に紹介している以上に、理解できるように思われる点は好ましく思われるし、著者の考えについても、それなりに説明をしたうえで提示されているので、これも、興味深い。自分の理解が深まるかどうかは別にして、著者が自分の考えをきちんと提示した本の方が、通説と言われる考え方を淡々と書くよりも面白いと思う。

とはいうものの、個人的には、大内先生の文章とは相性が悪いのか、「法と経済で読み解く雇用の世界」の時もそうだたが、スムースに読めず、思ったよりも読むのに時間が掛かってしまった。この内容で、森戸先生が書かれたらどうだっただろうか、と、つい考えてしまった。

なお、最後の関西弁を使ったオチの付け方は、唐突すぎて、正直面白くないので、適宜修正を希望することを付言しておく。最初から関西弁でも良いのではないか。

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