スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2012年 09月号 [雑誌]


いつも通り(?)BLJの感想をば。例によって印象に残ったところのみ。それにしても、BLJってTwitterで書くと、必ずと言ってよいくらい、BLに反応する血中腐女子成分の高い方が居られるのは何なのだろうか…。

それはともかく。

いつもはこちらの興味の偏りによって、特集とか特別企画であっても、スルー気味なこともあるのだけど、今回はどれも興味の範囲内だったので、興味深く読ませていただいた。再三言われていることではあると思うけど、企業の中の実務担当者の声、法的なアプローチ以外の実務上の配慮、というところについての情報を丁寧に拾ってくれているのは、何と言っても読ませどころだと思う。

技術情報の流失については、単に情報を囲っているだけだとそもそも業務が回らない、技術の内容によっては、他社にも使ってもらいたいという面があるところから、契約とかの書類でカバーする面と、実務対応でカバーする面の使い分けを都度考えていくしか無いのだろうけど、考えていく上でのヒントがたくさん含まれていたのではないかと思う。もっとも、一番の鍵は、個々の社員の意識なのだろうが…。

商標業務については、そもそもB2Bの企業しか勤務してきておらず、商標についてあまり大きく関わった経験がないものの、今のところが外資で相当商標についても神経質になっていることもあって、気になっている分野でもあるので、興味深かった。中国でのビジネスにどう対応していくか、というところではやはり皆さんそれぞれに対応に苦慮されているのがよくわかるし、日本企業のグローバル展開の中で、外国の事務所に対する依頼の有り様は、直に全部コントロールするところと、ハブ事務所(日本の事務所かと思ったら、日本語対応のできる韓国の事務所にそういう役目をお願いしているところがあるのに、ちょっと驚いた)を経由するところと双方あるのが、印象的だった。費用の制約とか、費用対効果、とか内部でのノウハウの蓄積の必要性の有無あたりで、その辺の対応が変わってくるのだろうか。

メンタルヘルスの記事も、HPの事件の判決は目を通していたが、事案としての、会社側が何であんな対応しかできなかったのか、という事案の方に関心が向いてしまっていたが、踏むべきステップを踏まずにいきなり懲戒はできないという判断を最高裁が示したことの意義が十分に理解できてなかったようで反省。
また、社労士さんたちの座談会も、法務とは異なる立場からのコメントとして、興味深かった。特に法務がどう関わるべきかという点について、事案が複雑化する前に、かつ、人事が判断を下す前に、というタイミングの重要性は身にしみるところ。加えて、法務に相談しやすい環境を整えるというところも、重要な気がする。前に@caracalooさんがつぶやかれていた「保健室法務」となるのが重要というところだろう。僕自身はまた、今の職場で顔を売っている途中なので、そこにたどり着くには時間がかかるかもしれないけど…。

JASRACの件は、内容よりも、公取OBの方がここまで公取の決定を批判していることにつき、何か裏にあるのだろうかと勘ぐる方に頭が言ってしまう。下世話ですいません。

Stillmateの打開の記事は、交渉は人間がやっているんだということを改めて実感する。交渉担当者の教養も含めた全人格が問われるということなんだろう。僕の場合、教養も足りないし、人格の陶冶も足りていないのがアレだが…。



で、最後は本家より目次を。

[第1特集] 技術情報の流出に打つ手はあるか

頭を悩ませてきた 企業の取組状況

■ 完璧を追求するのではなく手法のベストミックスを探る

原田英一 三菱電機 知的財産渉外部第四グループ マネージャー



■ 退職者への抑止効果はどこまで働いているか

メーカー 法務担当者



■ すべての手は打っているが一企業の努力には限界

電機メーカー 法務マネージャー



■ ノウハウ流出のリスクと現実の折り合い

メーカー 法務担当者


情報流出発生時の対応実務 

菅 尋史 弁護士

[第2特集] いま見直すべき商標業務
国内商標業務の基本と見直しの実務 新しい商標、残す商標、捨てる商標

青木博通 弁理士
グローバル展開のための商標調査・権利形成のポイント

青木博通 弁理士
中国における商標の抜け駆け登録トラブルとその対応

遠藤 誠 弁護士
自社ブランドの価値を守る 商標・ドメインネーム決定のセオリーとポイント

橘 弘一 GMOインターネット 取締役・グループ法務部長


国内外の商標業務への取り組み方 各社の状況と問題意識

■ Case1
ビジネス戦略に貢献するための商標業務のあり方

食料品メーカー 法務担当者



■ Case2
軸となるメインブランドを確実に保護

食料品メーカー 法務担当者



■ Case3
サービス名の商標登録実務

梅田綾子 / 生田奈緒子 SMBC日興証券 法務部 法務課



■ Case4
専門会社を使って効率的にグローバル管理

小売業 法務担当者



■Case5
中国での類似商標対策と税関対応

三木高明 セイコーホールディングス 法務部副参事



■ Case6
ドメスティック志向からの脱却を図る

消費財メーカー 知財マネージャー

[特別企画] メンタルヘルス問題への実務対応
企業に求められる精神的不調者対策 ~日本HP事件最高裁判決を受けて~

中重克巳 弁護士
日常的な予防策から復職プログラムまで 手厚いケアを実践

後藤尚人 VOYAGE GROUP 人事本部本部長
法務・コンプライアンス部門ができること・できないこと
[社労士座談会] 精神的不調者への対応はどこで間違えるのか


INTERVIEW
個人ではなく組織への知識・ノウハウの集約を目指す

座間 毅 エステー 経営統括部門 経営管理本部 法務グループ マネージャー

論文
JASRAC事件審判審決への五つの疑問

上杉秋則 一橋大学大学院客員教授


OPINION
Complianceに寄せて

古田裕清 中央大学法学部教授


Inside Story
Rakutenの「公平」を考える

三宅伸吾 日本経済新聞社 編集委員

連載
実務解説

有価証券報告書の虚偽記載を理由とする証券訴訟の実務
菱山泰男 弁護士
企業会計法Current Topics

IFRS対応のあり方についての中間論点整理
弥永真生 筑波大学大学院教授
外資系企業に学ぶ 契約審査プロセスの標準化

データベースによる管理と承認権限
外資系企業法務部長
World Legal & Business Guide

南アフリカ共和国
近藤 浩 弁護士 / 若松大介 弁護士 / 松田貴男 弁護士
Global Business Law Seminar

中国のリーガルシステムと企業法務(上)
平野温郎 三井物産 法務部(元・駐中国総代表助理)
不祥事の解剖学

モンスタークレーマーが誘発した歪み
上尾保育所児童死亡事故
樋口晴彦 警察大学校警察政策研究センター教授
これまでの「交渉」の話をしよう

ステイルメイトの打開
松田 實
牛島信のローヤー進化論
拡大するグローバルM&Aと法務戦略の最新事情
Pick up! セミナー情報
Movie/Art/Book
編集後記・次号予告

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -
プロフィール

dtk

Author:dtk

日本にある企業の法務部署で働いています。
*コメント等で私に言及するときは
"dtk"でお願いいたします。

旧ブログ

ITエンジニアのための契約入門 iPod touch/iPhone用にリリースされました。詳しくはiTunesAppStoreから入手可能

初めてコメントいただく際には「このblogについて」もご覧いただければ幸いです。

カビバラさん時計
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
    follow me on Twitter
    カウンター
    Amazon.co.jp

    ブログ内検索
    RSSフィード
    リンク
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。