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会社法改正に関する要綱原案について

何をエラソウに(苦笑)。

会社法制の見直しに関する要綱案(第一次案)が出ましたね(法務省の該当ページ)。

ゼロから見るのはシンドイので、川井先生の解説を片手に見て、気になったというか、前から気になっていた点を2つメモしておこうかと。自分の備忘のためのメモで、文字通りの素人の感想なので、内容については期待しないでいただけると助かります。
一つ目。社外取締役設置の件。よほど反対意見が強かったようで、結局、現時点での義務付けは出来ませんでした。反対論の詳細を存じ上げませんが、建前ベースで一番説得力がありそうなのは、頓珍漢な社外取締役に振り回されて業績が悪化する等のリスクをどうするのか、というところではないのかなと思いました。そういう実質論については、個人的には、理解できるところです。

一方で、この議論が出てきたのは、海外の投資家などからのガバナンスに対する懸念を払拭するという話もあってのことで、そちらの懸念にたいしては、何もしなくても良いのかな、というところは、2つの点で気になっていました。
一つ目としては、その懸念に対して一定の条件下で一律義務付けというのは個人的には、措置として重すぎるし、海外投資家の目を気にする度合いが同じでないのに、一律に、というのは、負担が重くなりはしないかと思っていたところでした。

もう一つは、取締役の社外性を求めるのは、選任、および選任された取締役の意思決定の手続きを重視した、デュープロセスの要素があって、要するに、実質論とは関係しない、というところで、そこのところに対する懸念については、どう対応するのかな、というところです。実質論は、アメリカなんかの場合は、取締役がどのみち執行しないのが大半だし、任期もそれほど長くないのが前提だから、パフォーマンスが悪ければ単にクビにすればいい、というところで担保されているという議論ではないかと思うわけで、そういう意味で、特にアメリカとの比較では、そもそも考え方の土俵が異なっているのではないか、その辺について、どのくらい海外に説明しているのだろうか、と思ったりするわけです。もっともデュープロセスはある種の信仰かもしれないので、説明して理解が得られるものなのかどうかも議論の余地がありそうですが。

・・・というようなことはぼんやりとずっと思っていたのでした。デュープロセスの議論と実質論とがごっちゃになっているのではないか、というような話はここに限らずあちこちにあるのではないかという気がします(ローなんとかとかでも(以下略))。


二点目。多重代表訴訟の件。海外子会社とかはどういう扱いになるのか、気になったが、よくわからない。海外子会社、特にアメリカの子会社で問題が生じた際に、この制度をテコにして、アメリカで親会社への提訴が容易になるようだと、そもそもアメリカでビジネスがやりにくくなるのではないかというようなことが気になっているのだけど、株式会社を対象にするという書き方から、日本の会社法上の株式会社しか対象にならないという規定だと理解して良いのかどうかが気になった。

文字通りの素人考えなので、誤解などあれば、炎上しない手段でご教示いただけると助かります。

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Re: 海外子会社に対する多重代表訴訟

経文緯武さま、コメントありがとうございます。

見解が明文化されれば国内ではそれでOKはでしょうね。海外ではわかりませんが、法文上明記していただいた方が安全だとは思いますが…。

ともあれ、今後共宜しくお願いいたします。

海外子会社に対する多重代表訴訟

某会合で確認したところによれば、立案担当者の考えとしてはここでいう子会社である「株式会社」とは、日本の会社法に基づいて設立された株式会社なので、かいがいの法律を設立準拠法としている会社は対象ではないということのようです。この辺りの見解を国会答弁なり立案担当者の作る一問一答で明記してもらえれば、日本の裁判所は大丈夫だとは思いますが、海外の裁判所で多重代表訴訟が係属した場合そのような解釈になるかどうかというリスクは残りますね。
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