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語感トレーニング――日本語のセンスをみがく55題 (岩波新書) / 中村 明 (著)


こちらのblogエントリで見て、書店で購入。

僕ごときがエラソーに言うまでもなく、法務という職種は、書き言葉であれ話し言葉であれ、言葉を駆使する職種であり、言葉の意味、語感、ニュアンスそういういったものに敏感でなくてはならないはず…なんだけど、正直自分はそうでもないというか、むしろ鈍感な気がする。だからこそ精進しないといけないわけで、そのための手助けとなるものがあると助かる。


この本は、「語感という難物をとられる背景となった基本的な考え方を略述し、語感要素として想定できる全体像をスケッチして、一般読者にわかりやすく解説したもの」ということなので、そのような用途で手元に置くにはちょうど良いのではないかと思う。値段もサイズもお手ごろだし、内容もクイズがついていたり、事例についても身近なものが多く取り上げられているので、読み易い。もっとも、個々の解説は、著者の判断が入るので、ある程度主観的で、絶対的なものではないから、鵜呑みにするというより、自分が考えるためのきっかけという位置づけになるのだろう。

個人的には、法務の仕事のうえで、言葉に対する感覚が重要になるのは、契約書の文言の記載の仕方もさることながら、クレーム対応のレターとか、社内外に発信する文書とかで、伝えなければならない内容を伝えつつ、それでいて、伝わってほしくないニュアンスが出てしまうのをどうやって避けるかというところではないかという気がしている。そういう意味で、発信した内容をあて先として受け取る側、及び、脇からそのやり取りを見ている側にとって、こちらが意図しているように伝わるかについて、どこまで木目細かく気を配れるかということが、法務としての能力、評価にもつながってくると思うし、そこは、仮に日本語のできる外国人との競争になったときにも、自分の「売り」にできるようにしておかないといけないだろうと思う(が、実際そうなっているかどうかは自信がない)。

ぐだぐだ言うだけでは説得力もないので、取り上げられている実例を最後にご紹介。

次の①~④について、謝罪の程度が深いと思われるものから順番に並べてください。
① 過日の件、あたらめて深くお詫びいたします。
② この間は失礼しました。
③ 先日はご迷惑かけてどうもすみませんでした。
④ 先だっての件、まことに申し訳ありません。


回答の詳細は実物で見ていただくとして、謝罪の程度の深さは①>④>③>②とのこと。

この辺りの使い分けは、当方の過失で問題が生じて被害を生じさせた相手に対するお詫び状を起案または添削する際などでも重要になってくると思う次第である。

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