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信仰のありようについて(謎)

一部で話題になっていた、某外国人弁護士さんの某雑誌(BLJではない)でのエッセイについての感想をメモ。一部はつぶやいた内容でもあるが(こういうのが多いのはまずいよな)…。





その文中で、日本の企業にGeneral Counselがいないことが問題という指摘があった。曰く、外部の法律事務所で働いた経験がある弁護士さんがインハウスでGeneral Counselになって、dealなどに関与する弁護士などの評価をするということが重要ということらしい。そのうえで、無資格の法務部長ではそもそも対等の立場ではないから、対等の立場で評価できていないこと、それが問題ということらしい。個人的には、これは、英米人のインハウスではない弁護士は、表に出すかどうかはさておき、本音レベルでは無資格の法務の担当者を莫迦にしているという意味の指摘と理解すべき気がしたけど、そもそもそういう一般化ができるのかどうか疑問。同じ文中の日本企業の行動のパターンの描写も、なんかトンチンカンという印象だったので、余計にそう思ったのだが。

法務がM&Aなんかのディールを仕切るのは無理(金額とか決められないしね)というか限界があるとは思うけど、起用する弁護士さんの決定や評価はすることがあるだろうし、仮に、無資格故に素人というとしても、クライアントの素人目線で評価すれば良いというだけなのではないか。評価について、複数の部署が評価をして、総合評価を法務で取りまとめるという議論もありうるだろう。法務の知らないところで、評価が決まるというのは、あまり考えにくいかもしれない。
(評価という意味では、企画系の部署では、とりあえずの結果とかレスポンスのスピードとか、費用とか、そういう目に見えやすいところが重要視されるかもしれないが、後から問題になるリスク(法律論レベルと事実論のレベルと双方を加味したものとして)とかを考えると、法務系の部署が評価に関与すべきではないのか、という気がする。当座目に着くところだけで考えるのは危険ではないのかという気がする。そういうところを軽視してよいという意味ではないけど。)

資格があるから、評価が効果的にできるというのは、書いている側の単なる資格信仰の現れのように思われるし、そもそも、おそらく日本の弁護士とアメリカとかのLawyerとが等価なのかというと、そこからして、疑う必要がありそうな気がするけど。もっとも、さっきの資格信仰は結構広範にあるのも事実で、正直多数に無勢という気がする。転職するときにその辺は感じたし、僕自身はそれでトクをしたことが少なからずあるのも事実なのだが。

資格さえあれば、という意味では、どこぞでやっているオンライン留学でLLM++CABar(NYはオンラインの授業に対して消極的なので)という組み合わせで、とりあえず資格を取る、というのは、悪い選択肢ではない、ということになるのだろう。日本の司法試験よりも、受験資格さえ得られれば、合格率は日本よりは高いし、受験回数の制限もなければ、そもそも年に2回視権がある。英語の壁は高いが、それは、企業で仕事をすれば越えないといけない壁と考えても良いだろう。そういうことまで考えると、資格要件を満たす限りでは、日本でロースクールに行くよりも費用対効果の面では良いという議論も成り立つかもしれない(あくまでそういう議論が成り立つ可能性があるというだけで、僕自身がそう思っているという意味ではない)。資格の有無が、実績や能力評価以前の問題として立ちはだかるのであれば、こういう手で立ち向かうのもアリなんだろうけど…。正直それがいいとは思いにくい。

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