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BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2012年 06月号 [雑誌]


出遅れたが、例によって、気になった記事について感想を、順不同で。

冒頭の同志社森田教授のコメント。最後の3文が重要な指摘だと思った。リニエンシーというかどうかはさておき、こういうものがないと過去のしがらみを断つのは難しいように思う。駆け込み寺というのがイメージとしてわかりやすい。

免責を認める駆け込み寺が必要であろう。駆け込む者は、不正行為の開示および再発防止体制を確立すべきことになる。そして駆け込み寺は、起訴便宜主義や責任免除を具体化する規定により設置され、裁判所に免責の承認を求めるのである。



著作権の話は、実務で正面から扱った経験がないので、正直分からないという印象なのでパスしたい感じだが、あえていくつかメモしておくとすると次のとおりか。
  • ネット上のアイドル(謎)、おぐりん先生のご尊顔をはじめて拝見した。
  • 福井先生の改正点の解説はわかりやすいが、肝心の法文がわかりにくい。

セガの法務の方、ろくろ回してる!


特別企画の独禁法の話は、面白かったが、パネルディスカッションについては、「次回に続く」とせずに、一発でまとめて欲しかった。結局来月まとめて読まないと分からないというか、来月号を読むときに、今月読んだ内容が頭から抜けていることが多いので。ちなみに不公正な取引方法についてEUのガイドラインを参考に考えるというのは、発想としてはわからないでもないのだけど、当てはめの仕方について、もう少し丁寧に説明してくれないと、分かりにくいような気がした…。

パワハラの記事は、判例も含め要領よくまとまっているようなので、便利そう。個人的には、医薬品メーカーの方のコメントに納得。加害者になりうる人が、自分のやっていることが、パワハラになるかもしれない、と理解すること、がまず難しいと思っっているので。

コンタミの話は、まあ、そうなるよな、という気がした。それ以外の選択肢はなさそう、という意味で。どういう契約であれ、契約書に何を書くか、だけではなく、書いた契約書の内容をきちんと履行することが大事なのだが(当たり前だが)、履行できそうもないことを書かないようにするというのも重要ということを感じた。あと、何よりも、アメリカで陪審裁判にならないようにするべく、アメリカでの案件については、契約上紛争解決手段を仲裁とすることも、日本企業にとっては重要なのだろう。そこは法務が貢献できそうなところだから。

実務解説の記事は、正直、あまり遭遇するような事案ではない(ことを希望)だけど、確かに、いざ巻き込まれたら、にわか仕込みで立ち向かうにはしんどそうなので、この記事を手元においておく、または、記事のpdfを保管しておくと便利そう。例外的な事態なのでやむを得ないところではあるが、こういうところでも、会社法の「お作法」の厳しさを感じてしまう。

新・会社法実務naviは、非公開会社向けというマイナーな分野で、あまり用事はないものの、必要な時、必要な方にとっては、有用なんだろうと思う。連載をまとめて書籍化とかしたら、便利かも。今回の記事については、清算会社に何ができるのか、というリストは面白いし、手続きの概略のフローチャートもホントに必要なときには便利そう。

交渉の先達の話は、色々なところで、時代を感じるお話ではあるが…それが今の世の中でどれくらい役に立つのか、と正直疑問を感じないでもない。まあ、何回か様子を見たほうがよいのだろう。単なる回顧談という以上のものを期待(この辺は編集部の腕の見せ所ではないかと…)。

IFRSの記事は、M&Aとか訴訟に関する処理の部分については気になるところで、まあ、現時点では法務部門の関与の可能性があるところの指摘にとどまるのはやむを得ないのだろう。此処から先が知りたいところのはずだが、実例があるわけでもないので。


最後に、例によって本家から、目次の引用。

[特集] 著作権法はビジネスの足かせか
[鼎談]ビジネスの中の著作権法

齋藤浩貴 弁護士 / 小倉秀夫 弁護士 / 奥邨弘司 神奈川大学経営学部 准教授
実務家・研究者 改正案の着目点と今後への要望

■ 保護と利用のバランスが再び焦点

福井健策 弁護士



■ 立法過程の見直しも大きな課題

上野達弘 立教大学教授



■ 明確な規定と曖昧な規定の功罪 チャレンジに後押しを!

榊原美紀 パナソニック 知的財産本部・弁護士



■ 侵害対策に求められる新たなアプローチ

エンタテインメント企業 法務担当者



■ 技術関連の個別規定に困惑

ウェブサービス企業 法務担当者


[特別企画] 独禁法違反防止のための実務対策
「私的独占」と「不公正な取引方法」のリスク判断・対応 戦略的法務のあり方

上杉秋則 シニア・コンサルタント / 伊藤多嘉彦 弁護士
[Panel Discussion(1)]再販売価格維持、優越的地位の濫用、販売先の制限
具体的問題の解決策を探る

[パネリスト]

上杉秋則 シニア・コンサルタント

伊藤多嘉彦 弁護士
中川裕一 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス 法務グループ リーガルマネジャー
丹野真秀 富士ゼロックス 法務部 リーダー

芳賀孝治 TOTO 法務部 東京法務グループ グループリーダー
城崎慶子 インクリメントP 管理部 知的財産法務部



[モデレーター]

中尾雄史 弁護士


[実務解説]パワハラ問題の検討・対応手順と注意すべきポイント
パワハラ問題の検討・対応手順と注意すべきポイント

高仲幸雄 弁護士
パワハラ防止に向けた各社の取組み

■ 部署内で解決させるための組織風土醸成を担う

食品メーカー コンプライアンス部門長



■ 社内の理解を促す過程での通報窓口の苦労

医薬品メーカー コンプライアンス担当者


INTERVIEW
法規制の少ない業界でビジネスジャッジを後押し

井上善位 セガ コーポレート本部 法務部部長


実務解説
ウェブサービス利用規約の六つの重要ポイント

雨宮美季 弁護士
米国企業との技術交流における情報コンタミネーションリスク

一色太郎 米国弁護士


OPINION
オリンパス事件から学ぶ

森田 章 同志社大学大学院司法研究科教授


Inside Story
新しい上場廃止ルール

三宅伸吾 日本経済新聞社 編集委員


連載
実務解説

取引先の代表取締役と突然連絡がとれなくなったら?
清水扶美 弁護士
非公開会社のための 新・会社法実務NAVI

グループ子会社の清算
山田直樹 伊藤忠シェアードマネジメントサービス ビジネスサポート部長
企業会計法Current Topics

一般に公正妥当と認められる企業会計の「基準」
弥永真生 筑波大学大学院教授
Lawyers Viewpoint

カリフォルニア州反奴隷法が日本企業のサプライチェーンに与える影響
植田 統 アリックスパートナーズ・アジア・エルエルシー シニア・ディレクター 弁護士
ハブ法務思考で実践するグローバル訴訟マネジメント

「証拠開示制度」の国ごとの違いを知る  eディスカバリーへの対応
長谷川俊明 弁護士
World Legal & Business Guide

トルコ
伊藤(荒井)三奈 外国法事務弁護士 / 白石絢子 弁護士 / 井宏之 弁護士
Global Business Law Seminar

IFRSと企業法務(後編)
渡辺樹一 ジャパン・ビジネス・アシュアランス 経営企画部マネジャー 米国公認会計士・公認内部監査人
具体例に学ぶ e法務ソリューション

来るべき時代を見据えた情報開示ツールの開発
AOSテクノロジーズ
[新連載] これまでの「交渉」の話をしよう

先輩から教わった交渉の基本
松田 實
牛島信のローヤー進化論
Pick up! セミナー情報
Movie/Art/Book
編集後記・次号予告

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