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LTをしてみたのだった

さてさて。一部で盛り上がっていたBLJの読者交流会ですが、気の迷いでLT(Lighting Talk)を喋ってみたのでした。内容は既にスライドをupしたのですが、内容も聞きたいという有り難いコメント(特に、日頃お世話になっている@kbtppさんとかからコメントをいただくと…)もいただいたのと、他のみなさんのLTの感想とかも、差し支えさそうな範囲でメモしたくなり、長くなりそうなので別エントリで失礼します。
#相当長いエントリーになってます。ご了承ください。
  1. @kataxさん。こちらにあがってます。確かに、最初にこういうLTの意味に関するイントロがないと、馴染みのない皆様にはわかりにくかったですね。個人的にはPreziは、面白いけど、ぐるぐるしすぎて、酔いますね、長いと特に。LT位なら別に良いのでしょうけど。
  2. 僕の分は追記にて。
  3. @keibunibuさん。泥縄で、とおっしゃってましたが、高橋メソッドが素敵でした。内容については、どこまでコメントしてよいのかわかりませんが、思い当たることが多く、改めて気をつけないと、と思ったのでした。
  4. @takujihashizumeさん。既にエントリにされている茨の道について、赤裸々な話が新鮮でした。とても怖くて真似出来ません…。最後の猪木の「道」の真似は、似ていないというか、唐突すぎたのと、そういうことをするキャラというイメージがなくて、真似をしているのに気づいたころには終わってました…すいません。
  5. (アカウント名を存じあげないのと、内容的にコメントが難しいので略)
  6. @Kitaji08さん。ご多忙な中、アクシデントにもめげず、アクシデントすらもプレゼンのネタにする柔軟さと転んでも只では起きない貪欲さ、には驚かされてしまいました。ともあれ、お大事になさってください。
…というくらいしか、僕にはご紹介できないのですが…僕の分は追記にて。blog上書きにくい部分は一部アレですが…。
(内容がないので、その辺については文句はなしということで)

(あ、そうそう、一番「やられた」と思ったのは、最後に「編集後記」とか何とかいって、スピーチをされたお二方のアレ。読者交流会を契機に交際され、ご結婚されたお二方でした。びっくりしました。おめでとうございます!)





以下、一応大体こんな感じでやるつもりでしたって、ことで。

実際は時間の読みが甘くてオーバーして、内容を端折ってしまったり、キンチョーで話せていなかったので(というか何を話したか記憶が曖昧)、実際に聴いたけど、こんな事言ってなかったぞ、というツッコミはなしでお願いします。

では、行きます。スライドを再掲して、それぞれのスライドにおいて話そうと思ったことを書かせてもらってます。
せっかくなので、#の部分で、さらに事後的な補足もしてみました。

20120419LT1.jpg
「か」と、小さくあるという東スポ風のところは、特定方面からクレームが来ないようにということもあって、まあご愛嬌ですが、blogをつけていると英文契約ネタとかでは反応が良いので、今回もその辺を、と思ったわけです。ただ、時間と能力の制約から、読み方についてのちょっとしたお話という感じで行きたいと思います。
英文契約とか付けましたが、元ネタになったblogのエントリについてもご指摘をいただいたように、別に日本語の契約についても、同様のことは当てはまるのでしょう。ただ、外国語である英語で書かれた英文契約においてはこういうことを意識しておくと楽になる度合いが高いということかと思います。
#「か」はフォントが小さすぎて、当日は見えなかった…orz.

20120419LT2.jpg
英文の契約は、いずれにしても長い事が多いし、英語もわかりやすくないというかわかりにくい。読んでいて眠くなること請け合いという感じですよね。最初にきちんとした分厚い英文契約の検討を求められたときにはどうしようかと思いました。まあ、時間的に余裕があったので、なんとか審査コメントの形にはなったのですが、それでも大変でした。ま、今でも長いと読んでいて眠くなるのは変わらないのですが…。

20120419LT3.jpg
で、なんとかならないものかということを色々考えたのですが、その際の基本的な考え方としては「困難は分割せよ」というアレですね。デカルトというか、某予備校というか。
ともあれ、何らかの準備をすることで、予測可能性を上げて、負担というか負担感を減らせないのかということを考えるわけです。

20120419LT4.jpg
困難の分割の仕方としてはとりあえず3つに分けてみました。読む前、読んでいる時、それから読んだ後、に分けて、読む前については、さらに、日頃の準備と、本当に直前に、審査対象の契約書が来て、読み始める前にという2つに分けて考えたいと思います。

20120419LT5.jpg
まず常日頃からできそうなこと、ということでいくつか。最初は言葉ということで、固有名詞、業界用語、契約書に出てきそうな用語に慣れるということから。契約書に出てきたらわかるように、という意味では英文の綴りとか、内容も含めて見慣れておくということが肝要かもしれません。
次に海外取引における取引慣行に慣れておくということ。同種の取引でも、国内と海外とでやり方が異なるということもあるので、海外取引における取引慣行について理解しておくことが重要になると思います。
もう一つは契約書のサンプルに慣れておくということ、前の2つが(英語のスペル以外は)日本語の適切な資料があればそれを見るという形でも問題無いと思いますが、今度は契約書の現物に慣れるということ。慣れる対象としては自社の実例とか、業界の標準約款があるなら、それでもいいと思います。英文の内容を全訳したものがあればそれを読むのも有りでしょう。
ただし、ここで気をつけないといけないと思うのは、特に、契約書の実例については、あまりじっくり読みすぎないことです。というのは、契約書の実例というのは、特定の文脈の中で交渉をした結果として締結されただけのものなので、次に手元に来て審査しないといけない契約書とは同じ文脈の中にあるとは限らないので、ある実例に書いてあるからといって、手元にある契約書に同じ内容が書いていないといけない、ということになるとは限らないからです。眺めていて、こういう点について契約上手当が必要になるケースがあるということを知る程度に留めるのが良いのではないかと考えます。
#僕の場合は、最初の職場で、国内法務のチームにいたときに、海外部隊の方々が、英文の標準約款の勉強会をしていたので、そこに潜り込ませてもらって、色々お話をお伺いしたのが、当該取引類型についての海外における慣行とかを理解するうえでに非常に勉強になりました。

20120419LT6.jpg
で、次に実際に特定の契約書について中を見て欲しいという依頼が来た時のことを考えてみると、その直前にした方が良さそうなこととして次のことを考えてみてはどうかと思います。
まず、いきなり読み始めないということが重要で、取引の全体像を把握するということ。審査を依頼して来た側にその場で説明させるというのが良いかもしれません
#依頼してきた側が説明できないというと、それはもっと大きな問題があるかもしれませんしね。
その際に理解しておくべき点としては、各当事者が何をするか、という役割分担、その中で自社がこの取引で何をしたいのか、何を得たいのか、それと引換に何を失うのか、何をしなければならないのか、というところがまずあげられると思います。
#契約書である以上、この点は日本語でも変わらないのですよね。

20120419LT7.jpg
で、いよいよ読み始めるときにどういうことに気を使うかというと、まずは、全体像を把握するという意味で、条文ごとの見出しとか長い契約書で目次とかそういうのがあれば、それをざっと見てみる。細部に入り込んで道に迷う前に鳥瞰図のイメージを掴む、そういう感じでしょうか。
次に各条項について、今回の取引特有の内容を書いた実体条項と、契約書でああれば共通に含まれるような一般条項に分けて考える、というのも有りでしょう。そのうえで、少なくとも実体条項については、事業部門の人たちにも内容を理解してもらって、契約交渉して合意した内容を反映しているのか、チェックしてもらう必要が(自分が交渉に出ていない場合は特に)あるわけです。
#ついでに言うと、事後的な履行過程においても内容を理解していることが、紛争を予防する観点でも重要なので、自分が交渉に出ていて、内容を確認できる場合であっても、確認をしてもらう方が良いと思われます。
さらに、重要なのは、定義条項はまず飛ばすということ。契約書の最初の方に長々と定義条項が書いてあるけど、あれをいきなり読んでも、報われないと思います。寧ろ定義された用語が個々の条項に出てくる都度、定義条項に戻って、定義の妥当性を確認する方が適切と思います。
#厳密にはお作法違反かもしれないけど、定義条項の中に当事者の権利義務について書くようなケースもあって、そういう場合はなおのこと、実体条項と一緒に読んだほうが良いということになると思います。
また、先にも述べましたが、読みながらであっても、当事者の権利義務を意識することは、特に実体条項において、重要と思います。
最後に、読みながら、簡単にメモをとっておくことが、後から生きてくると思います。自分の手を動かすのが重要かと思います。何をメモするかというと、内容の要点と自社にとってリスクとなりうるポイントが良いと思います。
#後者については、事後修正案の提示、または、事業部門側の対応策の実施が必要になると思いますので、その意味でもメモしておくことは重要だと思います。

20120419LT8.jpg
最後に、読み終わった後のことも。サマリーを作ってみるというのは良いと思います。各条の要約とか自社側の対応を要する箇所の指摘とか。それを手助けするものとして、チェックリストを使うというのもよいと思います。僕の場合、最初の勤務先では、大半の取引が特定の形式だったので、その形式に応じたチェックリストがあり、契約時の稟議書も、契約のサマリーを書いたチェックリストを含んでいたので、そういうものを埋めていくというのは、契約内容を把握するうえで非常に有用でした。

checklistsample.jpg
#追記:up後にsenri4000さんからコメント欄にあるようなリクエストを頂戴した。実は、チェックリストのサンプルもつけようとしていたのだが、結局やらなかった。せっかくなので、この機会に補足ということで作ってみたので上げておく。サンプルとしてNDAについてのチェックリストを題材としている。
NDA自体に限らず、個々の会社ごとに、契約書のどういう点を重視すべきかは異なるし、仮にそういう点が一緒だったとしても、チェックリスト化したときにどこまでのことを書く形にするのか、という点については考え方が色々あると思うので(このあたりは誰がどういう目的でチェックリストにするか、ということに依存すると思う)、こういう形でまとめると内容が把握しやすいよ、ということを示す例という程度でご覧ください。


20120419LT9.jpg
ここはおまけですが、ネット上にある無料の資料にあるもので、有用そうなものを、3つほどご紹介。
  1. One CLE:なぜそういうことをしているのかわからないけどSCEにファイルされた契約書から実例を引っ張ってきたもの(らしい)。さすがに本気で守秘したいところは載っていないけど。ともあれ、実例という意味では最強かもしれない。ただし、先にも述べたような点は注意が必要。
  2. 日向清人さんの契約英語の用例集:渉外系法律事務所で翻訳に従事された経験もある、著者の解説。同じ著者のビジネス英語雑記帳を始めとするalcのサイト内のエントリには参考になるものが多い。
    #ついでに著者のTwitterでのつぶやきも英語の勉強という意味で参考になる内容が多い。
  3. 翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース 辞書サイトへのリンク集。
    #法律用語もそうだけど、中で出てくる専門用語についても十分理解していないと、時としておかしなことになるので、押えておいて損のないサイトだと思います。
・・・という感じです。如何でしょうか>リクエストをいただいた皆様。
冷静に読むと、最後のおまけを別にしても、内容が多すぎましたね。反省。

やってみて、色々と得たものがあったと思うので次回(夏くらいらしい)にもやりたいと思います。

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Re: こんばんは

こんばんは。コメントをありがとうございます。
LTの内容が多少なりともお役に立てば何よりです。
今後共宜しくお願いいたします。

こんばんは

こんばんは、ブログにきてくださってありがとうございます!
LTでは、貴重なお話ありがとうございました。
あれから英文契約を読むときは、全体を眺めてから~とか、
LTを思い出しながらやっています。
サマリーを作るところまではなかなかいけませんが^^
スライドの詳細、今後も参考にさせていただきます!

Re: 確かに濃すぎるかも(笑)

senri4000さん、毎度どうもです。というか、コメントも濃すぎですがな(謎)。


> スライドの詳細解説たいへん参考になりました。
> この内容ではそりゃ5分で終わらないでしょう。みっちり30分くらい喋って欲しいような。
時間のよみが出来ていないのは遺憾というか、イカンですよ。はい。気をつけないと。

> チェックリストってどんなものか例があると嬉しいかな~。
やはりそこ来ますか。用意したかったのですが、間に合わない(会社で使っているものをコピペするわけにもイカンですから、ゼロから説明用に作らんとイカンわけで、さすがにそこまでは出来ず)ので、省いたのですが。別途考えますのでしばしお待ちを。

> 取引慣行は、知らないとさっぱりですよね。
> 英文の特許ライセンスばかり見ていたのにある日売買契約を渡されて目が点になった思い出があります。
その振られ方も凄いですよ。逆のほうがもっとエグいことになりそうですが。

> あと、一般条項は、どのくらい力を入れてチェックするんでしょう。法務としては。
それ、一義的な答えはないですよ。ケースバイケースで考えるしか無いと思います。
・・・というだけではイマイチなので、これまたもう少し考えてみます。

> 技術法務時代に色々契約も見ましたが、どうも一般条項をどの程度重視したらいいのか不明なまま現在に至ります。
>実体条項のバーターに使えるものなのかどうかもどうも掴みきれず。
どこかで妥協しないと契約にならないので、使うのも有りだと思いますし、個人的には、準拠法とか裁判管轄とかはバーターになりやすいのではないかと思います。常にバーターにすべきかどうかは別の問題としてあると思いますけど。

それでは、また。

確かに濃すぎるかも(笑)

スライドの詳細解説たいへん参考になりました。
この内容ではそりゃ5分で終わらないでしょう。みっちり30分くらい喋って欲しいような。

チェックリストってどんなものか例があると嬉しいかな~。

取引慣行は、知らないとさっぱりですよね。
英文の特許ライセンスばかり見ていたのにある日売買契約を渡されて目が点になった思い出があります。

あと、一般条項は、どのくらい力を入れてチェックするんでしょう。法務としては。
技術法務時代に色々契約も見ましたが、どうも一般条項をどの程度重視したらいいのか不明なまま現在に至ります。実体条項のバーターに使えるものなのかどうかもどうも掴みきれず。
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