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最高裁の違憲判決 「伝家の宝刀」をなぜ抜かないのか (光文社新書) /山田 隆司 (著)

本屋で見て、買おうかどうしようかと思ったら、近所の図書館に入ったということで、速攻で予約して、借りられたので、読んでみた。ジャーナリストにして憲法研究者の手による最高裁憲法裁判歴史物語という感じ。戦後の最高裁を4期に分けて論じていて、論じ方は、阿川尚之さんの「憲法で読むアメリカ史」に近い感じがした。


「はじめに」に書かれているように、憲法の入門書としても使えるように、ということで、一般の方向けに限定されたわけでもなく、理論的なところもある程度書かれているので(と偉そうに言って良いのかわからないけど)、興味深く読めた。末尾の泉元最高裁判事と棟居大阪大学教授のインタビューは、知識のある人にとっても(そういう人こそ、かもしれない)読む価値があるのかもしれない。泉元判事の「審査基準が明確になっていないことが問題」という指摘や、棟居教授の指摘(僕の理解では、当初は、55年体制に合うように中身のない憲法に肉付けをして55年体制の番人の役目を担っていたが、最近になって、「公共空間の番人」としての自覚が出てきて、司法審査権の使い方に慣れてきた…ということだと思うが)は、理解するには一定の知識が必要だと思うので。

個人的にもう一つ印象に残ったのは、「はじめに」にもう一つ書いてあった次の一節。当たり前のことかもしれないけど。

裁判は、けっして物理の公式のようなものではなく、時代・社会と密接な関係がある。時代背景を視野に入れて、判決に向きあうほうが理解しやすい。


確かに憲法の教科書(僕が読んだことがあるのは芦部先生の「国家と法I」(定番テキストのアレの元になった本)くらいだけど、そこではたしかに時代・社会との関係が明確だったとは言えなかったように記憶しているし、特に9条とかいわゆる統治行為論とかについては、特に、時代・社会の状況に影響を受けているはずなので、そういう要素が頭に入っていたほうが良いのだろうと思う。

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