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現場目線の債権回収 / 川野 雅之 (著), 権田 修一 (著)



債権回収系のファーストエイドキットというところだろうか。商事法務のメルマガで見て購入。「債権回収基本のき」(今回第3版が出たようだけど)の権田弁護士と権田弁護士が所属する鳥飼総合法律事務所で倒産実務を担当されタ後に企業再生コンサルタントとして独立された川野雅之さんの共著で、川野さんが債務者目線で与信管理、債務者本人および金融機関などの債務者を取り巻く環境をどのように読みとくべきかを解説し、後半では権田弁護士が債権回収に関する法律に基づき何ができるか、を解説している。

全体として、非常に端的で分り易い。文章も読み易い。小難しい理屈は出てこない(債権回収の法律知識については、「債権回収基本のき」を参照せよということらしい)し、そもそもできそうもないことは書いていない。現場で使える話ばかりなので、戦場でのファーストエイドキットという気がする。「基本のき」と併せて、債権回収法務で最初に読んでおくべき1冊(両方で2冊になるが)と言って良いと思うし、債務者の倒産のような非常時においては、その場の判断が重要になるはずなので、日頃からこういう本で知識だけでも蓄えておくことで備えておくくらいはしておくのが良いのだろう。

個人的に特に勉強になった点をメモ。
  • 金融機関のあり様が、債務者の命運をどう変えるか(例えば、バーゼルIIIがこういう文脈でどう影響するか)という辺りの記載が非常に分り安かった。
  • 仕入先についても、仕入先の倒産により、必要なものが仕入れられなくなるリスクがあるから、与信管理は重要。今回の震災との関係で、問題になったらしいが、僕の今の勤務先との関係では、幸いにもそういう事例がなかったので、肝に銘じる必要があると思った次第。
  • 手形のジャンプの要請は、債権保全のチャンスというのはナンセンスという指摘も、敵に回したらヤバイ相手にはジャンプを求めるより先に弁済をするだろうから、ジャンプを求めてくるのは、ある意味舐められている証拠というのは、書かれていることは、考えてみれば極めて当たり前に思える。そういう状況に行き会ったことが少ないので、不明を恥じるばかり(とはいうものの、要請が来たら、最初は断るにしても、全額(損害賠償も含む)について担保を取ったうえで、ジャンプに応じることで、状況を相対的に改善する機会にできるというのは、ある意味チャンスだと思うのだが…)。



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