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瑕疵担保責任と債務不履行責任 / 野澤 正充 (編集)



やや古い本かもしれないけど、読んだのでメモ。不勉強なゆえ、読むのにエライ難儀したし、今から他人様に読むのをオススメはしにくいけど、個人的には読んでおいてよかったという気のする一冊。法律時報での論文集がベース。



第1章の法的性質論については、正直、「へー」というだけで、歯が立たない感じだった。ただ、今の時点での議論の実益があるのか、というのは、疑問だったし、その先を読んだら余計にそう思った。

第2章の瑕疵担保責任の国際的動向については、ドイツの話は、消費者保護の話がそれ以外にも広がっていて、実務的にも影響が出ている話なので、興味があった割には、正直良く分からなかった。条文の引用が不十分だったからかもしれない。別途他の資料なり論文なりを読む予定。
反面、イギリス法の話は分かりやすかった。Condition(契約の根幹を成す部分になので、そこに違反すると契約解除が可能)とwarranty(契約の周辺部なので違反しても契約解除にならない)の使い分けの話は、実務であまり出くわしたことがなかった...と思っていたら今日出くわした(苦笑)。
CISGの話は、さすがに、今までに多少論文とかを読んでいるので分かりやすかったが、CISG全体はさておき、この部分についての説明は確かにすっきりしていて、他のことを考えなければ、難しい議論をする必要がないので、取り入れるべきかもしれない。

第3章の瑕疵担保責任の効果と役割についての記載は、これはこれで興味深かった。特に、損害賠償の範囲については、今の会社では、瑕疵担保との関係で一番問題になるのが、瑕疵担保の損害賠償の範囲でなので(因果関係とかで争いがあるときはそもそもこちらに話が来ず、来る場合には、因果関係まではこちらに不利な話になっているのが通常だったりする。そうなると賠償範囲くらいしか議論の余地がないことが多い...)、興味を持っていたが、判例の紹介が思ったほど多くなくて、ちょっと残念。まあ、この種の事案だと判決まで行くことはまれなんだろうから、やむを得ないのだろう。この辺はむしろ、債権法改正の中で、予測可能性を高める方向での改正を望むのが筋なのかもしれない。


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