スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上流にいることの意味?

何のことやら(謎)。

tacさんFJneo1994さんといった企業法務の方々や、弁護士さんたち、アカデミックの方々が原発の補償の件については、色々議論をされていて、それはそれで勉強になるし、有意義なのだけど、それとは関係なく、現在の僕の立場(部品メーカーの法務の人ってこと)で、原発関連で気になっていることについて書いてみる。前に書いたことと一部重なるかもしれないが、その辺はご勘弁を。



部品メーカーなので、
(材料の製造工程)→材料→(製造工程)→自社製品→(納入先での製造工程)→納入先の製品→(納入先の納入先の製造工程)→最終製品
みたいな工程を踏んで最終製品が出来上がるという格好になる。製品の階層がもっと多層になることだってあるかもしれない。

いずれにしても、( )に書いた各工程で、程度の差こそあれ、電力は使うので、地震に始まり、計画停電を含む一連の出来事により、あちこちに影響が出ることになる。電力不足で材料の製造工程が動かないかもしれないし、材料業者が被災して生産ができず、納入が受けられないかもしれないし、納入先が被災してそもそも注文が来ないかもしれない、最終製品を作るメーカーの工程が電力不足で生産ができないがゆえに発注が来ないかもしれない。モノについては、在庫で対応という部分もあるので、現時点で既に問題が現実のものになっているとは限らない。看板方式をまじめにやっていると、既に顕在化しているかもしれないけど。現にこちらの勤務先でも、来月以降の受注対応については、手持ちの材料では賄えず、という話も聞こえてきている。

それと、製造工程は、動かし始めるにしても、止めるにしても、直ぐに出来るものではない。安全に動かしたり、止めたりするにはそれなりの手間もかかる。一番極端な例が製鉄所の高炉とかなんだろうけど。ホントに大規模なところについては自前で発電設備を設けたりする(今回それが逆に地域電力の供給に使われたりするケースもあったけど)けど、そこまでのことができるところは、全てではない。

(実際は、これに更にロジスティックスの問題も絡んでくるはず。製品等の保管に必要な倉庫が壊れていたり、輸送のルートが十分でなければ、モノが出来て、そのモノの納入先でも受領して使うことが出来ても、受け渡しが出来なくなるから。さすがにこの辺りは、既にある程度は解消したのかもしれないけど)

さらに、モノのやり取りを簡単にしても、上記程度の問題はあるけど、更に、そのモノを使って生産をする人の問題、その人に払う人件費の問題というのも出てくる。コスト環境が厳しい中では、人件費も生産量に応じて柔軟に対応したいというのは、企業側からすれば当然のことなのだが、当の働く方々にとっては死活問題になる。

そういうことを念頭に置きながら、今回の東電の動きを見ていると、今までの停電等についてのアナウンスの仕方については、ものすごく違和感を覚える。上記のようなことを念頭におくと、停電とかはあってほしくないし、仮にあるとすれば、諸々のアレンジの変更をするためにも、なるべく早期にスケジュールを開示して欲しいし、一旦計画したことはあまり無闇に変えて欲しくないということになろうと思う。そういう事態まで想定してアレンジをするとなるとアレンジの自由度が減るというケースも出るかもしれない。僕の見方が悪いのかもしれないが、見ている限り、そういう点についての配慮がどこまであったのか、正直良く分からなかった。

ある意味で、サプライチェーンの一番上流に近いところにいて、その振る舞いがその下流にいる事業者に多大な影響を及ぼすという性格を帯びているのだから、そのことを踏まえた対応をしてもらう必要があると思う。それが電力事業の公共性ということの一部になっているのだろうと思う。そのためには、きちんとした情報開示が何より必要なのだが、少なくとも今まで見ている限りは、色々内部で事情があるのだろうけれど、お粗末という気がしてならない。

この手の問題はこれからも続くし、むしろこれからが本番というわけなので、何とか改善してほしいと願って止まない。おそらく、この騒ぎで仕事ができなくなって倒産に追い込まれる企業や、操業度を下げるしかなくなり、それにより職を失うなどする方々も出てくるだろう。そういうところにどのように対応するか、ということも視野に入れて、政府の方々には、今後を考えて欲しいと願うばかり。

・・・まったく法務の話は出てこないな。というわけでカテゴリは雑記に入れます。







コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

dtk

Author:dtk

日本にある企業の法務部署で働いています。
*コメント等で私に言及するときは
"dtk"でお願いいたします。

旧ブログ

ITエンジニアのための契約入門 iPod touch/iPhone用にリリースされました。詳しくはiTunesAppStoreから入手可能

初めてコメントいただく際には「このblogについて」もご覧いただければ幸いです。

カビバラさん時計
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
    follow me on Twitter
    カウンター
    Amazon.co.jp

    ブログ内検索
    RSSフィード
    リンク
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。