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安心毛布?

ネタがないと書いたが、風呂の中で考えことをしていて、気になったので、メモ。

こちらの勤務先の取引基本契約書には、輸出管理に関する条項を含んでいる。要は売主(こちらの勤務先)も買主も適用される輸出管理法令は守りますよ、というような内容の独立した規定。一応輸出管理の責任者も兼務しているので、この種の条項が入っていないドラフトを得意先から提示された場合には、その種の条項を入れてもらうように、とコメントしている。前任者から、これをやり続けている。

とはいえ、これって意味あるんだろうか?と正直思う。あまり大きな声ではいえないけど。


法令に従って輸出入をするというのは別に当たり前なのではないか。契約に書かなければ履行しないという類の内容ではないと思うのだ。法令に従わないことを唱導するわけがない。

そうはいうものの、一応理由付けを考えてみる。単に気休めで入れているわけではないだろうから。

相手先がその種の法令の存在を知らない可能性があるために、注意喚起のために規定を意図的に置く、ということは考えられなくはない。法の不知が許されるわけではないけど、用心のために、という奴だ。もっとも、今回はそういう用途だとは考えにくいような気がする。B to B の契約で、その種のことを知らないような企業は、そもそも取引相手になることは考えにくいからだ。
(注意喚起は相手先だけではなく、自社にも向けられているのかもしれない。もっとも、当該契約の履行過程に従事する自社担当者が契約書をきちんと読むのが前提だけど。)

別の考え方をすると、そういう規定を置いたうえで、法令違反があれば、事の軽重を問わず、当該契約の一部又は全部の解除できるよう、解除権に関する規定を置くという形で、一度他で軽微な違反が発覚したら、その後の違反に自社が巻き込まれないよう、手を講じられるようにしておく、というのもありえない発想ではないように思う。
(この辺は、より広い意味での法令遵守条項についても当てはまるのかもしれない。)

もう一つ考えてみると、この種の条項を機能させることよりも、そこにその条項があることそれ自体に意味を見出すということもあり得るわけで、つまり、万が一輸出管理について問題が生じたときに、日常管理を徹底していたということの証拠として、そのような文言を入れることを徹底していた、ということを主張して、問題の事態は、偶発事故にすぎないという主張をすることで、会社ぐるみ、組織ぐるみという指摘を受けることを避けられるようにする、というもの。要するに組織防衛の道具ということか。

・・・正直あまり、ピンとこないが、まあ、有害とは思えないので、削除とかはしない予定。

このほかに、何かご利益をご存知の方が居られれば、ご指摘いただけると幸甚です。

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