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Civil Procedure in a Nutshell (Nutshell Series)/ Mary Kay Kane (著)



2009年末にハワイに行った時にU Of Hawaiiのlaw schoolの本屋で衝動買いして以来積読状態だった。一応一通り目を通した(内容が理解できたとはとても思えない)ので、感想をメモ。300ページ弱だが、一通り目を通すだけでも結構時間がかかってしまった。

そもそも特定のCivil Procedureについての本ではない。取り上げられているのは、主に連邦法のFRCPだけど、それ以外の州の手続法についても必要な範囲で言及がある。特定の法典を前提にした解説ではなく、アメリカの民事手続法(ただし証拠法、抵触法等に関するところは除く)一般についての解説書、というところ。日本ではそういうコンセプトの本は想像しにくいのかもしれない(白石教授の独禁法講義の前半みたいなイメージ?)

このシリーズは、Law schoolの学生又はlawyerが主たる読者で、すなわち、Law SchoolでCivil procedureの授業を取っている、または取った人以外の人を読者層として想定しているとは思いにくく、ロクに知識もないのに(LLMのときは取らなかったし)、読むには、僕にはつらかった。
興味深かった点についていくつかメモ。
  • 管轄に関する話が最初の1/3弱を占めていて、議論がどこまで理解できたかはさておくとして、管轄の重要性がよく分かる。日本と異なり、連邦裁判所と州裁判所が並存すること、州についても、複数の州がある以上、管轄について、問題が複雑になりがちなのは、想像には難くない。しかも、管轄についての瑕疵は訴訟プロセスの最後の方まで争えるので、瑕疵がないように対応することの重要性は強調しすぎることはないのだろう。管轄についての議論を読めば読むほど、訴訟がある種のゲームでしかない、という気がしてくる。
  • 連邦裁判所と州裁判所とでは、原告になる側は連邦裁判所を好むという記載があり、理由として次のものが挙げられていた。2つ目とかは、そんなのでいいのか、という気がしないでもない。最後のものについては、州裁判所の裁判官については、選挙で選ばれたりするようなケースを考えると、そうだろうな、という気がしないでもない。
    • トライアルに関するルールについて、連邦裁判所の方が自由度が高い
    • 連邦裁判所の方が場所が便利なところにある(!)
    • 連邦裁判所の裁判官の方が州裁判所の裁判官より経験豊富と考えられている
    • 連邦裁判所の裁判官の方が外圧に屈しにくい(一旦任命されると生涯その任にあることが可能だから)
  • Local Ruleという形で、同じ州裁判所でも差異があるため、Local Ruleを調べることが欠かせないということ。"Court Local Rule"でググッたらCaliforniaのlocal ruleのサイトを拾った。日本で言うと、東京地裁と大阪地裁で規則が違うということなのだろうか。サイトの中身はみていないが、そういうばらつきがあることが問題になったりしないのだろうか... という気がした。

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