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英文契約書を読むヒント…のようなもの(6)

出先からのエントリです。

それはさておき、リクエストにお答えして書いた前のエントリについて(これ以前のものに御用がある場合は、(5)から辿っていただけると幸甚です。)、コメントいただいたり、反響?ではないにしても、同じ頃にこちらのTL上に流れていた呟きなどから気づいたことをいくつか。



一つ目。出先ということもあり、TL上での話で保存していなかったこともあり、こちらの大本の発言をされたのがどなただったか、定かではないのですが、高橋先生((@kamatatylaw))とのやり取りされている中で、概略次の指摘があった。特許ライセンス契約についてのやり取りだったと記憶している。
  • 仲裁の執行でも、執行時にリスクがないわけではないので、執行についてリスクを減らす意味では、相手側の国に乗り込んで行くほうが良い。
相手の国によってはそれはアリなんだろうと思う。NY条約があるから(留保の話はおいておいて)万能ということはないだろうから、締約国であっても他所で行われた仲裁判断に対して、執行裁判所のところで何かケチがつく可能性はゼロではないように思われる(経験がないので、こういう表現でお許しください)ので、執行する裁判所と同じ国の裁判所での判決(または決定)であるのが一番リスクは少ないのだろう。

ただ、それについては、ある程度その国の制度についての理解ができていて、その国の弁護士さんへのアクセスが確保されていないと、簡単には難しいのではないかと思う。それなりの規模のライセンス契約ならばそのあたりまで調べて、準拠法とかを決定するということもできるかもしれないけど、画一的、迅速、かつ、安価に条件を決めたいときに常にできる手かどうかは、僭越ながらも、疑問が残るような気がする。

二つ目。毎度お世話になっているtac(@takujihashizume)さんからいただいたコメントについて。

こちらのペースでMOUにおける準拠法・紛争解決手段を自社に有利な条件で入れることができれば、本契約でも同じ紛争解決手段にできる可能性は一気に高まると考えていいと思います。
万が一MOU段階での交渉が難航しても、早いうちに相手方のリーガルが準拠法・紛争解決手段にどれだけこだわっているかの“手の内”が分かるわけなので、それだけでもMOUを結ぶ価値があるというものです。


これ、うまく機能すれば、早期に相手の出方が分かったり、こちらの望む線で準拠法とかが決まったりする可能性があって、必ずしも悪い相手ではないと思うのですが、MOUの時点で準拠法とか紛争解決手段でもめて、MOUの締結に時間がかかると、時として本末転等というか、時間的にシビアなときにはその後のプロセスに対するマイナスの影響が大きくなってしまいやしないか、という気がします。

MOUをDDを始める前に締結して、それからDDをやりましょう、という話になっていて、しかも、競争相手がいて、DD後の価格提示の締め切りは固定されている、というようなケースでは、MOUでもめるとDDの時間が短くなってしまうので、DDをする社内のほかの人たち(財務とか人事とか)に顰蹙を買うばかりか、分析の制度が上がらずに望ましい結果から遠ざかる原因になるのではないか、という気がして、結局使える状況を選ぶのではないかという気がします。

・・・出先ということもあり、今日はこの辺で失礼します。ともあれ、こうやって書いてみて、コメント等をいただいたり、関連するTLをみたりすると、色々考えることができ、僕自身が勉強になります。どうもありがとうございました。





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