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契約の時代―日本社会と契約法 /内田 貴 (著)

#これまた事前の仕込みですいません。



契約の再生」から10年後の本。法学以外の社会科学分野の話も多く、正直どこまで理解できたかまったく分からない(特に、4章の法思想史に関する部分は、正直読んでいてシンドかった)ものの、関係的契約理論に関する話は、腑に落ちるところも多く、読んでいて非常に面白かった。

特に、今の職場が部品メーカーで、サプライヤー、納入先、納入先の納入先、と一連のサプライチェーンの中で、モノが作られているために、納入先の納入先、の仕様に併せて、納入する製品を考えるとかやっているのをみていると、プロセスとしての契約、という考え方や、組織型継続取引についての説明がよく妥当しているという気がした。また、世間で思われているよりも、この手の現象が普遍的で、日本独特とはいえないというのも、納得できる。今の勤務先がやっているのも、製品の品質確保の目的があるためで、それは別に日本だけに妥当する話でもないから。

一方で、穿った見方かもしれないが、これらの研究成果について、昨今の債権法改正の中にどこまで反映されているのかということが気になった。内田参与のお立場(現在・過去双方において)からすれば、ここの本に出てくる成果について、ストレートに改正案に反映されていても不思議はないのではないかという気がしたのだが、特に、契約内容の改訂についての規定が改正案には見当たらないのは、何故なんだろうという気がした(議論をきちんと追いかけていないからそう思っただけかもしれないが)。

そんなこんなで、個人的には読んでいて非常に面白かったのだが、一つ難点は注記が巻末にまとめられていて、却って読みにくかったこと。契約の再生のように、章単位で、章末に注記があったほうが読みやすかったと思う。

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