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契約の再生 / 内田 貴 (著)


積読状態なので、頑張って目を通してみた。LLM留学前に買って、持って行って、一部だけ、バーゲン理論に関する説明のところは読んで、Contractsの授業を理解する上で有用だった(それだけで元は取ったかなという感じ)のだけど、その他のところは長らく読んでいなかった。

「契約の死」に関する諸々の学説の展開については、情けない話だが、正直、どこまで理解できたのか、怪しいというか、殆ど理解できなかったと思われる。とはいえ、少なくとも、著者が受けた知的興奮は伝わってきたような気がした。


さすがに、最後の章での、関係的契約理論の日本民法への適用の試みについては、なるほど、と思うところが多かった。特に最近下請法づいていることもあり、下請法に関する記載は、思い当たることがいろいろあった。

下請との継続的取引関係については、むやみやたらに解除を認めるよりも、解除ではなく契約関係を適宜修正しながら関係を継続することが有用なケースがそれなりにあると思う。下請側にとっては、親事業者との取引関係が途切れて売り上げが減るのは、財政面で弱い分、死活問題になりやすい一方で、親事業側も、下請業者の代替が常に容易とは限らないからというのがその理由。

特に、最終製品でない部品とかの製造業者の場合は、下請業者を変更するというのは、いわゆる4M(人・物・方法・機械)変更に該当することが多く、自らの納入先との関係でも、自らのサプライヤーの交代につき承認を取ることが、当該納入先との取引基本契約上義務付けられるケースもある。その場合、承認を得るために、時間や費用(製品の品質テストなどを減る場合もあるので)がかかることがある。そうなると、お互いに受け入れ可能な範囲で契約内容を修正して、契約関係を維持することが親事業者側にも利益になりうるということは十分あり得ると思う。

ただ、この試みについては、適用可能なところとしてあげられている例の数が少なく、その他のところにどこまで適用の余地があるのか、については、この本の段階では不明点が残る。その点は、まだ読んでいないが、次の「契約の時代」で論じられていると思われる。

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