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An Empirical Study of Amici Curiae in Federal Court: A Fine Balance of Access, Efficiency, and Adversarialism

アメリカの訴訟でAmicus curiaeというのがある。英米法辞典での定義は次のとおり。

amicus curiae[アミカス・キュリィ]
裁判所の友; 法廷助言者 =friend of the court
□裁判所に係属する事件について裁判所に情報または意見を提出する第三者. 多くの場合, 社会的・経済的・政治的影響のある事件において, これに利害関係のある個人・機関・組織等が裁判所の許可を得またはその要請によって amicus curiae となり amicus (curiae) brief を提出する. 口頭で意見を述べうる場合もある. Amicus curiae となるための要件と手続は各裁判所の規則で定められているが, アメリカの連邦裁判所では, 連邦政府やその機関は当然 amicus curiae となれる. アメリカの人種差別事件における人権団体や連邦政府代表としての Solicitor General (訟務長官), 環境訴訟における環境保護団体などその例は多い. 単に amicus (複数は amici) とよばれることもある.


アメリカの判例・裁判例を見ていても、それなりの頻度でamicus curiaeからのbriefが出てくるのだが、一体どういうものなのか、よく分からないので、とりあえずEmpirical studyと書いてあるこの論文をSSRNで見つけて読んでみたので、感想などをメモ。
アメリカの訴訟では、訴訟当事者になるための要件は厳しい一方で、amicus curiaeとして訴訟に関与することについては、事実上殆ど規制がないということだが、なかなか豪儀な気がする。特に規制がなければ、amicus briefが無闇にfileされるものが出てくるのはある意味当然なのかもしれない。

この論文では、これまた豪儀にも連邦裁判所の全裁判官にアンケートを試みて、その内容から、裁判官側がどのようにamicus curiaeを認識しているか、を探っている。それに対して、連邦最高裁裁判官3名をはじめとする結構な人数の裁判官が回答を返してきているのが凄い。その結果としては、裁判所に対して情報提供するという面ではamicus curiaeは評価されている。その一方で、当事者の主張していない主張の提示については慎重に受け止めている模様。
(アンケートの評価においては、ランクの違いをあまり斟酌していないのが、気になった。地裁レベルよりは高裁レベル、高裁よりは最高裁に、出すほうがamicus briefの内容もより慎重なものとなっているかもしれないと思うのだが…その辺があまり勘案されていないようにも読めたので…)

そのうえで、殺到するbriefにどう対応するのか、という点については、当事者が第三者にamicus curiaeとして意見等を出させているケースが多いことから、当事者が関与しているものについては、早期にその旨を相手側に開示して、そこで無駄なものを排除する仕組みを提案している(expertについてのそれと類似する形)。当事者側もexpertについて同種のことをやっている以上、当事者の関与している分については、それほど過大なものともならないのだろう。

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