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起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと /磯崎 哲也 (著)



isologueの磯崎さんの本。Twitter界隈でも、買う、買ったという呟きが流れていたので、どうしようかと思ったけど、tacさんのpushとかNY47thさんのつぶやきとかを見て、買うことに決めた次第。新宿ジュンク堂で昨日買ってその日のうちに読み終えた。300p強あっても、サクサク読める良い本。今ベンチャー企業に関係する方に限らず、ベンチャー企業に関係する可能性のある方(まあ、大きく言えば誰でも)読んでおいて損がない一冊かと思います。

この本で良いなと思ったのは次の点。
  1. ベンチャーの関係者の方々にとっては、ファイナンス面からの起業のイメージをしっかり伝えてくれる本になっていると思われるところ。この位は知っておいて欲しいというイメージがご本人の中にしっかりとあるからだと思うのですが、細かすぎるところは、問題点の所在を示して、この点については、専門家に相談してください、というに留めているのですが、どこに問題があるか、きちんと示すことが、起業のイメージを確かなものにする上では重要ではないかと思いました。このあたりは、現場を見てきた経験がないと難しいのかもしれません。また、その一方で、ベンチャーの関係者が判断に迷いそうなところでは、大胆不敵というか、大胆素敵に、臆することなく、相場、のようなものを示してくれているので、これも起業のイメージを確かなものにするのに役立つのではないかと思ったところです。そういう意味で、現場感と相場観の双方を満たしている本だと思いました。
  2. 説明の仕方についても、説明の噛み砕き方が絶妙なので、非常に理解しやすいです。それ故に、ファイナンス面で経験の浅い人(僕もそう)でも、手に取って挫折せずに、分量の割に、早く読み終えることができたものと思います。ベンチャーは資本政策等の面で、初期での設計が肝心と書かれてる一方で、そういうときにはバタバタしていて、じっくり本を読むのもままならないでしょうから、この読みやすさは、ベンチャーの方々にとっては非常に重要だと思います。この辺りはblog、メルマガ、講義などで他の人に説明する経験が沢山あるから、出来ているのかな、と思いました。
  3. また、ベンチャーでない企業の法務の人でも、投資契約やストックオプションについて、事例を元にした具体的な説明があるので、理解を深めることができると思う。自社がベンチャー企業でなくても、そういうところに出資する可能性などはあるので、こういう話は押さえておいて損はないと思います。
    (あと、こちらの会社法の理解不足からそう感じるのだろうけど、次のくだりは、資本金に対する理解という意味ではなるほどなあ、と思ったのでした。
  4. 『資本金というのは、本来「債権者が資金を回収しやすくするためのバッファ」です。
    資本金が大きいほど、配当できない財産が会社に多く残るので、資本金が大きいということは債権者には有利ですが、株主には直接メリットではありません。
    つまり、資本金が大きい方がエラいというのは銀行(債権者)中心の社会におけるマインドと言ってもいいかもしれません。』)




そんなこんなで、この他の点(入門書として、次のステップへの橋渡しもしっかりしている点、情報量の割に価格が抑えめな点等)も含め、非常に良い本だな、と思ったのですが、一点だけ、「うーん」と思ったのは、紙の厚さ。ページ数の割に嵩張っているという印象なのでした。個人的には本を置く場所の問題が無視できない状況にいるので、気になっただけで、これで価格が抑えめになっているなら、これはこれで構わないのですが。

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