スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2010年 10月号



例によって毎月感想を書いているので、今月も順不同で。

定期購読しているが付録(?)で、リクルートの住宅(しかも高級)についての広告別誌がついていた。弁護士さんとかが読むのだろうか。一読してゴミとして出先で処分したが、まあ、ああいうので、経営が安定するならそれはそれでありかな、と言う気がする。

特集については、色々思うところがあるが、書きにくい話が多すぎて略。一点メモしておきたいのは、ベテランの方々の話を伺って、改めて自分の勉強不足を痛感したこと。もっと頑張らないと。基本的なところが抜けているような気がしているので。

医薬品のライセンス契約の話は、業界の特殊性から来る難しさが分かって興味深いのだが、今後製薬会社に転職するとも思えないので、正直so what?ってな感じもした。しかしながら、他の業界の方々がそのような反応をすることは想定の範囲内だったようで、製薬業界の法務についての標準的な業務について、他業界でどういう生かし方が考えられるか、ということもインタビューで訊いてあったのは、「やるな」と思った。個人的には、ライセンス契約における、ライセンシーのプロモーション義務の規定の仕方とか、共同開発におけるコミッティーの使い方(特に人材育成に組み込むやり方)は興味深かったし、今の勤務先の業務にも使えないかな?という気がした。
編集後記を見ると、今後も業界ごとに、ライセンス契約について解説する連載が続くようで、楽しみ。

小規模取引先の倒産対応も、興味深かった。商流を変えるとか、サイトを短くするという手については、正直意識していなかったから。ただ、商流を変えるのは債権回収リスクと他のリスクとのバランスが重要になってくるので、常に使える話ではない(商品供給責任については記事中でも触れられていた。それ以外もあるかもしれないけど)ので、注意が必要。

中国の労働紛争の問題は、勤務先で製造の相当な部分を中国でやっていることもあり、関心もあるところ。記事の中であるとおり、かの地での賃金水準があがると、安価な人件費を求めて工場を作っている場合は、工場閉鎖という話が出てくる。記事末尾にあるように、労働力供給源として人件費の安価な場所に工場を置く、ということから、市場に近いところに工場を置く、という形で、各社における中国における工場の意義付けの再検討、とそれに伴なう当該工場における生産活動の内容の再検討が必要になってくるのであろう。それに応じて、法務も、経過措置を含めて、関与する場面が出てくるのだろう。

企業会計の記事は、正直さっぱり興味がもてないのだが、今回の記事では図表1で、日本基準とIFRSとで同じ決算でもどれだけ差が生じるのか、具体的に数字で記載があり、これは目を引いた。差が大きいので驚いた。実際の数字で見るとインパクトが違うような気がする。

Global Legal Headlineについては、うーむ、という感じ。結論として、何か起こったら、各国にネットワークのある事務所に早めに頼むしか無いというのは分かるのだが、それを、そういう事務所の弁護士さんが言うとどうもポジショントークっぽく受け取れてしまう。BLJならでは、という意味では、実際にその手の事件に巻き込まれた日本企業に経験談を聞きに行く(例えばマリンホースで引っかかったブリジストンとか)とかできると面白いのではないか。事件の内容に立ち入らず、対応についてのみ話を聴くというスタンスでいけないだろうか(難しいだろうけど)。

事情変更の原則に関する債権法改正への提案の記事は、なるほどというところ。裁判所にできること、やってよいこと、やるべきではないこと(特に当事者自治との関係で)を踏まえると提案には納得できるような気がした。

税務訴訟に関する論文は、何だか唐突感が否めないし、正直まったくと言っていいほど分からなかった。何故このタイミングで掲載されたのか説明があってもよかったのではないだろうか。固めの論文が掲載されるのは、それはそれで面白いのではなかろうかという気はするけど。


最後はいつものとおり、本家から目次の引用。ただし、改行位置はいじった。

[特集] 人材流動化時代の 法務キャリア
[覆面座談会] 20代から40代の法務担当者が語る 私が転職した理由

20代・30代で伸びるために
・仕事としての交渉以外でも社外の人と話せる好奇心  
藤原 謙 三菱化学 総務部 法務グループ グループマネジャー
・民法・会社法等の基本法の理解とコミュニケーション能力  
宮本啓之 アイエヌジー生命保険 執行役 ノンファイナンシャルリスク担当
・頭が良くて優秀なだけでは法務は務まらない
佐藤 厚 味の素 法務部 専任部長

経験してみて分かった転職のノウハウ

リーマン・ショック後の転職活動記

採用担当者はここを見る!

真面目で慎重な読者のための転職活動ガイダンス
山室智子 インテリジェンス DODAキャリアコンサルタント(法務部門担当)
・業種・業界ごとの転職市場動向 景気回復に伴い採用も回復しているか  

・誌上カウンセリング!読者の不安や疑問を解消します  


[徹底マスター 契約実務] 業界別 ライセンス契約[医薬品]
代表的条項のチェックポイント

ライセンサー視点からのトラブル予防
大 毅 弁護士

現場の法務・事業開発担当者の視点
・ライセンシーとしての契約交渉のポイント 
横須賀雅明 持田製薬 法務部法務 マネジャー
・契約後のトラブル対応をめぐる業界特有の問題と工夫
高橋健太 エーザイ ゼネラル・カウンセル 兼 知的財産担当 兼 法務部長 執行役
古塚正幸 エーザイ 事業開発部 事業開発室
・他業界出身者が見たライセンス契約の特徴
元・大手製薬会社 法務担当

Interview
判断基準の文書化で効率的なリスク管理・分析を実現
アビームコンサルティング 
渡辺雅人 執行役員 法務グループ統括部長
嘉藤雅也 シニアマネージャー 法務グループ法務部長

[Frontier]弁護士からの転身! 都労働委員会で不当労働行為の審査を担当
東京都労働委員会事務局 
南部恵一 審査調整法務担当課長 / 荒瀬尊宏 審査調整法務担当課長

OPINION
労働法とうまく付き合おう
大内伸哉 神戸大学大学院法学研究科教授

Inside Story
命綱握る欧州委員会?―BHPビリトンとリオ・ティントの事業統合審査をめぐって
近藤明日香 日本経済新聞社 編集局証券部 記者

論文
神奈川県臨時特例企業税事件判決の正当性をめぐって
葭田英人 神奈川大学法学部教授

実務解説
小規模取引先の倒産対応―ベテランが授ける現場の債権保全・回収ノウハウ
橋本喜治 与信管理コンサルタント

中国で頻発する労働紛争の法的問題と実務上の留意点
―いま、日本企業の中国関連会社で何が起こっているか―
遠藤 誠 弁護士 / 宮艶会 中国律師

連載
実務解説
日本企業と韓国企業間の取引契約における留意点
申善景 韓国弁護士・米国弁護士 / 森村佳奈 弁護士・米国弁護士

いじめない、いじめられない!下請法違反の境界線
「買いたたき」に当たる対価の考え方を理解する
玉木昭久 弁護士

広告審査のOKライン
金融商品の広告表示
高橋善樹 弁護士・弁理士

企業会計法Current Topics
日本電波工業によるIFRS任意適用を分析する
弥永真生 筑波大学大学院教授

プラクティカル英文契約講座
「ウィーン売買条約」発効後の国際契約の条項はどう書くべきか?(5)
長谷川俊明 弁護士

Global Legal Headlines
グローバル化する世界と企業コンプライアンス
アダム・シーゲル 米国弁護士 / 小林真里子 弁護士

Global Business Law Seminar
債権法改正における「事情変更法理」の条文化に関する提案
井原 宏 筑波大学名誉教授・弁護士

リーガル・テクノロジーの潮流
・第10回 法務・知財部が知っておきたい 電子データ証拠の取扱い
Ji2
・INTERVIEW 
ライアン・ゴールドスティン 米国弁護士

牛島信のローヤー進化論

Research Tips

Pick up! セミナー情報

Movie/Art/Book/Seminar Report

編集後記・次号予告

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

dtk

Author:dtk

日本にある企業の法務部署で働いています。
*コメント等で私に言及するときは
"dtk"でお願いいたします。

旧ブログ

ITエンジニアのための契約入門 iPod touch/iPhone用にリリースされました。詳しくはiTunesAppStoreから入手可能

初めてコメントいただく際には「このblogについて」もご覧いただければ幸いです。

カビバラさん時計
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
    follow me on Twitter
    カウンター
    Amazon.co.jp

    ブログ内検索
    RSSフィード
    リンク
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。