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キャッチオール輸出管理の実務 /東芝輸出管理部 (編集)



輸出管理の業務も若干お手伝いしている関係で、買ってあった一冊。BLJのブックガイドでも推奨されていたもの。ざっとだけど目を通したので感想をメモ。

日本の企業が製品等の輸出を行う際に適用される・適用されそうな規制(日本の国内規制だけではなく、域外適用のあるアメリカの規制も含めて)についての概要と、規制対応のための実務について、東芝の例を紹介している本。タイムリにupdateされていることもあり、前にエントリを書いた「輸出管理論」と共に、関連業務に従事される方は、手元において損のない一冊だと思う。なくても、経産省とか、CISTACとかJMCのサイトの資料で不足はないかもしれないが、正直あの辺のサイトの使い勝手が良いとも思えないので、サイト内で迷子になるくらいなら、手元にあった方が話がはやい、ということもあるかもしれない。

ただし、内容が必ずしも面白いわけではないので、それほどの分量はないにしても、全部目を通すのは正直苦痛だった。手元においておいて、辞書的に使うというのでも十分かもしれない。
東芝という大企業で、多種多様なモノを作っているメーカーでの管理ということなので、仕組みは精緻だし、実際に使っている社内管理帳票もよく考えられていると思う。

と、書くと、作っているもののバラエティが広くないとか、会社の規模が小さいとか、そういうところには参考にならないのか、というと必ずしもそうではないと思う。業態に応じた分業の仕方や、扱う品目がすくない場合の省力化のヒントになるような記載(例えば、米国法対応に関する3章3.7とか)もあるので、自社の実情に応じてアレンジするヒントにはなると思うからだ。ラフな言い方をすれば、次の3点を如何に確認するか、確認したことを如何に記録に残しておくか、ということがキモだと思うので、それを確実にする体制をどう確立するか、が一番の鍵なのだろうと理解した次第。
①仕向国
②用途(軍事、または、大量破壊兵器等に使われるかどうか)
③相手先の素性(制限対象になっていないか、および、転売の可能性の有無)


一通り読んで関心したのは、ここまでの体制を整え、こういう本を出せるだけの力があるところ。それは、トップのコミットメントがしっかりしているから、だろうし、それは、おそらく、一度会社として、「痛い目」にあっているから、というところが大きいのだろう。

輸出管理の業務は、間違うと洒落にならない割には、認知度がそれほど高くないというパターンに陥りやすく、そうなると、軽視されやすい。上記の3点などは、関係先からのヒアリングをきちんとすることで達成できるはずで、そうなると、個々の担当者の認知度・理解度を上げてゆくかに掛かっている部分が大きいと思う。そのためには、やはりトップの本気度が重要だと改めて思ったのだった。

(余談)
このエントリを書く関係で、CISTECのサイトを見たら、次のようなものがあった。これらも最初に輸出管理について学ぶ上では役立つかもしれない。

超訳外為法

安全保障輸出管理の基礎(制度編実務編

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