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BUSINESS LAW JOURNAL (ビジネスロー・ジャーナル) 2010年 08月号



毎月感想を書いているBLJなので、今月も気になったところだけ感想をば。

特集の労働法務については、正直現職も含めて、今まで勤務した3社とも人事が所管して、訴訟になったときに多少法務がお手伝いすることがある、という形で対応しているので、まったく知見も経験もない。そういう人間の目からすると、こうやって最新の状況のupdateも非常に助かるのだが、時々しか関与しない人間向けに基本のおさらいみたいなものがあると嬉しい…というのは横着に過ぎるか(苦笑)。実務に関するところでは、具体的な状況に優先順位をつけることの重要性は、解雇をめぐる交渉下でも重要ということとか、外資のドライさ加減が、当たり前のことではあるのだろうが、それでも、やはり印象的だった。海外主要国の法制の最新状況をさらっとまとめているのは、さすが、あの事務所というところなのだろう。

ワークショップについては、今回もなかなか難しく、考えさせられてしまった。調査自体のもたらすリスクをどのように管理しながら、調査の実を上げていくかというところは、実際やってみないと勘所をおさえるのは難しいのだろう。それぞれのステップごとに、事前にどこまで想定シナリオを考えられるか、が鍵なんだろうな、とは思うけど。随所に出てくる細かい現場でのテクニック(揺さぶりをかけながら話を聴くとか)は、ファシリテーターの方の場数の賜物だろうし、こういうのが分かるのがBLJの良いところなのだろう。

個人的にこの号で一番興味深かったのが欧州の約款規制法の記事。理由は…略(苦笑)。こうなると、英語で欧州のどの国でも使用可能な裏面約款をつくろうとすると、結構面倒なことになりそうな気がしなくもない。記事の最後に書かれている手で対応するとなると、実は裏面約款の意味が減殺することになったりしないだろうか…。


Legal thinkingの記事は、訴訟の途中で、相手方から契約交渉を隠し撮りしたテープが出てきた例を経験したことがあるので、その時のことを思い出してしまった。出された場にいたわけではないが、証拠能力を争うということを考えたこともなかったので、なるほど、と思いつつ、不勉強が身に染みた次第。

タックスマインドの記事は、いつも以上に興味深かった。税の4分類(所得に関するもの・消費に関するもの・資産に関するもの・流通に関するもの)というのは、常に頭の隅においておくべきなのだろう。取引実態と契約とのギャップのチェックというのは、気にしているところではあるが、乖離があると、どういうリスクになるのか、というところの理解が不十分だった(なんとなく、どこかで問題になるだろう、という程度)。この記事で、税務リスクがあることはわかったが、具体例を使った説明があると、もっと良かったのではないかと思う。

提携契約の実務は、自分の少ない経験と照らし合わせて読んでみても、確かにそうだよね、という感じがした。ただ、従前の号と比べて、論点が、落とし所の見えやすいものが多かったような気がした。揉めるときは、もっとややこしいもめ方をするのではないだろうか。自分の経験が少なすぎて、迂闊に判断出来ないと思いつつも、そういう感じがした。論点と言う意味では、次号で紹介される予定の部分の方が重要なのではないかと言う気がしなくもない。
#一点補足。価値の算定方法は、複数の方法を併用するのが通常じゃないのかな?

欧州会社法の記事は、前半が、翻訳なのだろうが、ちょっと文章自体が翻訳調で、日本語としてもう少しこなれてくれていないときついかな、と感じた。手を入れにくいとは思うのだが…。

最後はいつものように、本家から目次の引用。

[特集] 人事・労務だけでは扱いきれない! 労働法務の最前線
労働法制見直しの視点

水町勇一郎 東京大学社会科学研究所教授
[座談会] 法務部×弁護士 国内×外資系

法務対応が求められる労働法リスク

岡田和樹 弁護士 / 高仲幸雄 弁護士 / 外資系企業 法務責任者 / 国内メーカー 法務担当者
法務担当者5人の苦労話

A社(小売) / B社(IT) / C社(メーカー) / D社(ゲーム) / E社(IT)
派遣法改正案はここを読む!

派遣元・派遣先に求められる実務対応

岩出 誠 弁護士
未払残業代の請求は増加するか?

長嶺超輝 / 本誌編集部
海外の労働法制

~国別 注目トピック

藤井康広 弁護士

BLJ Workshop
社内不正調査の実務

~取引先を利用した「資金プール」~

出題者・ファシリテーター 
北島敬之 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス 取締役 ジェネラル・カウンセル

[徹底マスター 契約実務] シチュエーション別 提携契約の実務5
企業買収(株式売買①)

[監修] 淵邊善彦 弁護士
柏 健吾 弁護士
近藤圭介 弁護士

Interview
[Frontier]研究者経験を活かし、先例のない複雑案件に特化

岩橋健定 弁護士

OPINION
グローバル民事法の勧め

櫻田嘉章 甲南大学法科大学院教授・弁護士

Inside Story
「メジャー役員」の真価、あぶり出す個別開示

渋谷高弘 日本経済新聞社 編集委員

連載
実務解説

改正特商法・割販法の解釈と実務対応
辻 拓一郎 弁護士
いじめない、いじめられない!下請法違反の境界線

公取委が一番目をつける「下請代金の減額の禁止」
玉木昭久 弁護士
広告審査のOKライン

物質の効果を訴求することで間接的に商品の効果を訴求する広告表示
高橋善樹 弁護士・弁理士
企業会計法Current Topics

非上場会社の会計(3)
弥永真生 筑波大学大学院教授
法務担当者のタックスマインド

「契約締結」の現場
加本 亘 弁護士
プラクティカル英文契約講座

「ウィーン売買条約」発効後の国際契約の条項はどう書くべきか?(3)
長谷川俊明 弁護士
Global Legal Headlines

EU会社法に関する近時の動向
ジャスティン・タン 英国・シンガポール弁護士 / 渡辺裕一 弁護士
Global Business Law Seminar

「普通取引約款による取引」と欧州の約款規制法
鈴木雅人 弁護士
リーガル・テクノロジーの潮流

・第8回 グローバル訴訟における「秘匿特権文書」の処理
Ji2
法務相談スッキリ解決!Legal Thinking

無断録音テープの証拠能力 ─民事訴訟における違法収集証拠─
岡 伸浩 弁護士
牛島信のローヤー進化論
真面目で慎重な読者のための転職活動ガイダンス

応募先選定は柔軟に幅広く
山室智子 インテリジェンス DODAキャリアコンサルタント(法務部門担当)
Research Tips
Pick up! セミナー情報
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編集後記・次号予告

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