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「消費者の権利 新版」/正田彬

そういえばカウンターが15万を超えました。どうもありがとうございます。



品川の某本屋で見つけて購入。勤務先がBtoCのビジネスをやっているわけではないが、自分が消費者でもあるから、読んでおいて損はないのではないかと思い、買ってみた。読んで損をしたという感覚はなかった。

独禁法の研究者でもある正田教授(昨年逝去)の遺作というか、教授の遺志をついで弟子の方々が手伝いながら、70年代に出た旧版を改訂したもの。

消費者の権利を、事業活動によって制約されることのない権利として、位置づけて、その立場から現状の消費者行政等を批判的に検討(紙幅の関係もあり、詳細に立ち入ってはいませんが)している。文章は論理的で読み易く、実例が豊富に引かれているので、抽象的すぎるということもない。

縦割り行政等の結果として、表示に関する規制が不十分で、消費者からすれば訳がわからなくなっているという点の批判は、なるほどと思うところばかりだったが、全体としては、正直なんだかなあ、という印象がぬぐい去れなかった。

一つには、消費者の捉え方について、疑問というか違和感が残ったから。特に、消費者の好みの多様化から、消費者、とひとくくりにすることができるのかどうか疑問を感じたのと、インターネットによる情報の流れ方(blogとかtwitter)の変化により、情報格差はかなり縮まっているのではないかと思ったことによる。もちろん、インターネットリテラシーにはばらつきがあるから、すべての人に当てはまるわけではないけど、それによりさらにバラツキが大きくなっていることには間違いがないと思う。消費者について、そういうイメージがあるから、消費者の組織化、というの発想は、理解はするけど、余計に違和感が強かった。確かに団体訴訟の場面では必要なことだろうけど、それを前面に出すのが良いとは思えない。

もう一つには、消費者と事業者との関係を二項対立的に捉えすぎているのではないかという気もした。事業者の従業員も、個人では消費者であるのは確かだし、事業者に対して厳しすぎると、事業者の行動の萎縮につながって、結局消費者の不利益になるのではないかと気がして、やはり消費者の権利と事業者の権利との調整は必要なのではないかという気がするからである。こういうことを言うと、企業側に毒されすぎているとの反論を受けるのかもしれないけど。

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