スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

学生さんとお話した

ひょんなことから、ある学生さん(法学部の3年生:4月から4年生)に企業法務についてお話をする機会があった。他に優れた先達の方々とご一緒だったので、要所は締めていただきつつ、好き勝手喋ってみた。

ついでなので、思い出しつつ、他の方から出たコメントも勘案して自分の中で再構成。再構成する中で、喋った内容とは異なってきているが、それはそれで(苦笑)。なお、書いている内容は他の方の口から出たコメントでも僕自身同意している内容なので、僕自身の意見と言えなくもない…って、勝手に言うとオリジナルの発言者の方から怒られそうですが、ご海容を賜れば幸甚です。





  • (学生さんからの質問)新卒で法務に採用されるうえで必要なことは何か?:
  • そもそも最初から法務というのが良いのかどうかは、議論があるところ。法務しか知らないよりも法務以外を知ったうえで、法務をする方が良いのではないか。
  • 法務以外の部署を知っていることは、次のいくつかの点で効用があると考える。
    1. 業務・商品についての知識を深くなる。
    2. 相談に来る方々にとって、相談に対する心理的な敷居を下げることに繋がる(特にかつての同僚だったりすると)
    3. 本社の法務が地方の現場とかからどう見えるか理解しておくことで自分の襟を正しやすくなるかもしれない
  • 強いていうなら、コミュニュケーション能力ではないか。もちろん大学できちんと法律を勉強していることは重要だけど、どのみち、大学で勉強し ただけでは実際の仕事をするうえでは足らない部分が出てくる。それは、業務を規制する法律であったり、会社という組織だったり、会社でやっているビジネス についての知識だったりする。それらを学ぶためには、周囲とコミュニケーションを取って、教えてもらうことも必要だし、法務の仕事は医者の問診のようなと ころがあって、問題点は相談に来る人間が認識していないところにあったり、相談に来る人間が都合の悪いことをこちらに言わない可能性もあるところで、そう いうものまで引き出したうえで、対応しないと意味がないから、そういう状況下でもコミュニケーション能力は重要になる。
  • 加えていえば、物事に前向きに、主体的に取り組む能力。法令のアップデートとかに積極的について行かないと、困ることもあるから、自発的に学習する能力は重要。
  • (学生さんからの質問)このままロースクールを受けるべきか、一旦就職してからロースクールに行くべきか?:
  •  働きながらロースクールに行くのは、時間調整が大変。法務は突発的な事態への対応があるから、特に。寧ろ、経理とかの方が行きやすい(変な話だけど)だろう。
  • ただ、一旦働いた後で学校に戻ると、個々の学問の見え方が変わって来るので、非常に有意義。
  • 企業派遣で行かせてくれるところもあるが、制度があることも然ることながら、制度がきちんと運用されていて、実績があることも確認しておくべき。
  • スケジュール管理との兼ね合いでは、移動時間も無視できない。仕事しながら通うケースで、学校の近くに引越すケースも有る。
  • どちらにしても、リスク管理(就職する場合は、意に沿わない部署に配属されるリスク?)も含めて、よく考えた方が良い。
  • ロースクール選びでは、図書館とかの施設面も無視できない要素。勉強する環境も重要。
  • (僕からのコメント)法務という名前の部署があっても法務という名前の部署が会社内でやっていること、は会社ごとによって異なるし、法務的なことを他の名前がの部署がやっているケースがあるので、注意が必要。例えば、労務系の法務は、個人データを扱ったり、他の人との待遇のバランスとのかねあいを考えたりする関係で、法務よりも人事主導というケースがあるし、債権回収は経理主体というケースもある。総会マターは総務がやっているというケースもある。

  • (学生さんからの質問)一日の中でのスケジュールはどんな感じ?:
  • まずメールをチェックするというところから始まるが、そこから後は状況によって異なる。訴訟とかを抱えていれば、社内外との打ち合わせが多くなるかもしれないし、契約書のレビューを抱えていれば、机に座ってレビューをすることになる。
  • 契約書を読んでいて眠くなったら、社内の他の部署にちょっかいを出しに行くことも。それにより、社内で顔を売って、相談してもらいやすくなったり、早期に情報をもらえるようにするのも、それなりに(?)意味がある。
  • (僕からのコメント)社内の人間と一緒に外の弁護士さんに相談するときは、ある種の通訳の機能をすることになる。つまり、相談をする側が話した内容が、弁護士に理解できているかどうか、確認して、理解が変だったら補足などをすることになろう。逆に、弁護士から出てきた答えが社内の人間に理解できていないようであれば、補足の情報を引き出すことになる。加えて、外の弁護士さんは質問されたことにしか答えようがないので、するべき質問をしているか、していなければ、質問をすることが重要になる。

・・・書き出してみるとエラソー過ぎて赤面ものだし、こんなエラソーなことがきちんと出来ているとはとても言えないのだが、ともあれ、他にも学生の方が読んでいるかもしれないので、一応書いてみた。アラフォーのエラソーな一人のオッサンの意見ということで…。

コメントの投稿

非公開コメント

それはなにより

bouさん、いつもどうもです。

ご指摘いただいた辺りは、次のところの記載を自分なりに咀嚼した(つもり)もので、オリジナルはこちらにあります。
http://neon98.exblog.jp/2800798/

ともあれ、「中の人」としての存在価値を出していかないとアウトソースという選択肢と天秤にかけられてしまいますよね。そうならないように精進しないといけないと思っています。

それでは、今後とも宜しくお願いいたします。

No title

こんにちは。
 おっしゃるとおりだなぁと、いちいち頷いてしまいました。
 法務と言えども、業務の流れがわかっていないと、契約書を一つ作るにあたっても、問題点や問題がおこりそうな部分というのが分からない。
 「法律の判断ができる」というのは、外部の弁護士で十分なので、アウトソーシングの対象であって、中にいる人間はそれだけしてればよいものではない、と思います。
 逆に言えば、中にいる人間だからこそできると言う点で、存在価値があるものと認識しています。
 私も良く転職相談を受けたりするのですが、dtkさんのおかげで、整理してお話が友人にできそうです。ありがとうございました!!
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

dtk

Author:dtk

日本にある企業の法務部署で働いています。
*コメント等で私に言及するときは
"dtk"でお願いいたします。

旧ブログ

ITエンジニアのための契約入門 iPod touch/iPhone用にリリースされました。詳しくはiTunesAppStoreから入手可能

初めてコメントいただく際には「このblogについて」もご覧いただければ幸いです。

カビバラさん時計
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

twitter
    follow me on Twitter
    カウンター
    Amazon.co.jp

    ブログ内検索
    RSSフィード
    リンク
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。