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「賠償」と「補償」

ふーん、と思ったのでメモ。

この両者の違い、皆さん(って誰?)にとっては自明のことなのかよく分からないが、僕自身にとっては、違いが明確にできていなかった。

たまたま、図書館で不法行為法のある本を借りて眺めていたら、冒頭に違いについてのコメントが出ていた。

曰く、

 まず,賠償というのは,他人に加えた損害を償うことであり,通常は,債務不履行や不法行為といった違法な行為によって他人に加えた損害について責任を負担することを意味する。他方,補償と言うのは,損失等を補うことを意味するだけであり,「違法な行為をしたのだから責任を負え」といったニュアンスを含まない。
 つまり,補償は,賠償との関係では,責任を負うべき避難可能性といったものがないにもかかわらず,填補の責任を負担することを意味する。したがって,不注意で事故を起こした者は,被害者に対して「賠償」責任を負う。他方,独自の不法行為責任や債務不履行責任が認められているわけではないにもかかわらず,これと並行して,あるいは,加害者が支払いをできない部分について,国などが被害者の損害を填補するための金銭的な給付を行う場合,これは補償だということになる。


ラフなまとめをすると、同じく金銭支出をするとしても、責任の有無について、賠償だと、責任があることを意味するが、補償ではそうではない、ということだ。公害とか薬害の訴訟で和解文言をどちらにするかでもめるのは当然だろう。企業側としては、事後に生じる可能性のある代表訴訟とかまで考えると、「賠償」という表現を認めることには慎重になるだろう。逆にそういうときの原告サイドからすると責任の有無を曖昧にするのは納得し難い場合が多いだろう。もちろん、被害者への資金給付を急ぐ観点からそこを意図的に曖昧に終わらせる(企業側もいつ倒産するかわからないご時世だし)というケースもあり得るだろう。

2社目の会社(理論上は「現職」だが、気分的はすでに「前職」)では、言葉に対する感度を高くすることが法務として重要であると言われていたものの、正直あまり感度が高くないなあと改めて思った次第。今後も気がついた範囲でメモするようにしよう。

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