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アメリカ合衆国最高裁/ウィリアム・H・レーンクィスト



原書を留学中に読もうとしていたのだが、読めずに、近所の図書館に翻訳があったので、借りてきた。翻訳も、訳注が親切につけられていることもあり、読みやすくなっている。

現職の連邦最高裁長官が最高裁の仕組みのみならず、最高裁の過去の判例に加えて、個々の裁判官の能力について論評するというのは、まず日本では考えられないことだが、そういうことがされている本。さすがに自分の同僚や、同僚が下した判決についてはコメントは避けているにしても、置かれている状況についての彼我の差が大きいから、単純な比較にあまり意味がないと言いつつも、そういうことができてしまうのが凄いというか何と言うか。

連邦最高裁が如何に個々の政治状況に影響されているか、個々人の考え方に大きく影響されているか、また、判決については政治の文脈の中で捉えないと理解しづらいものになっているか、ということがよく分かる。このことは、時に判決を誤った方向に導きかねないということもよく分かるから、どういう状態が良いか、というと必ずしもそうとも限らない。もっとも、裁判官が世間との距離感を気にして、却って世間から隔絶されているかのごとき印象を与えかねないのとどちらがマシかというと議論はありそうだけど。

アメリカの連邦裁判所の仕組み(特にサーシオライの扱い)についての部分も含め、LLM留学前に読んでおくと良いのかもしれない。個人的にはLaw101も良い本だが、総花的過ぎて印象に残りにくいのではないかと思うから、こちらの方が良いような気がしてきた。以前このblogでも紹介した阿川教授の新書2冊とあわせて読むと更に良いような気がする。

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