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スピード感というか

twitter経由で見つけたblogで、拝読している「出戻り知財業務雑感」でのエントリで考えさせられたことがある。別に文句をつけているわけではない、と先にdisclaimしたうえで…(改行位置を一部編集して引用しています)。

条件が合意に達し、その社内決裁を取って、さて契約書となるころには、条件は詰まっているのだから契約はいつ締結できる?1週間後?とか平気で言われる。で、契約ドラフトが相手から出てきて(特許権者はライセンシーに起草させたりはしてくれないので)、その中に契約期限は1週間後で支払期限が2週間後に設定されていることもよくあるわけ。

社内規定ですべての契約書は法務部の審査を通ることになっているので規程に則って審査依頼をかけたら、

そんなタイトな期限では到底審査できません。そのたびごとに他の件をすべてうっちゃって最優先でするわけにもいきませんので。なんとかならないんですか?


と怒られた。なんとかなるくらいなら最初からなんとかしてますわ・・・。期限超過で条件撤回されたらあんた責任取ってくれるんかい!と切れそうになって思いとどまった。もう頼まんぞ。



うーむ。今の勤務先でも、ほとんど全ての契約審査は法務を通るし、ライセンス周りは知財も審査をする。ライセンス交渉は事業部門がやって、法務や知財はアシストをする立て付けになっているので、交渉がまとまってから初めていきなり書類が回ってくるということは少なく、寧ろ交渉過程の背後にいて、ドラフトのやり取りにもいちいちコメントしたりするという格好になっている。

いちいち法務にお伺いを立てるのも、事業部門はやりにくいだろうな、と思う反面、deal-breakerになろうとも言うべきことは言うことになるはずだから、最後のところでいきなり審査が来ても、お互いに困るだろうなと思う。そういう面では、法務等の審査部署を交渉過程から何らかの形で巻き込むのも、ビジネス交渉のスピード感に対応しつつ、会社として意思決定をスムースに行うための一つの考え方なのかもしれない(法務にとっては仕事が増えるから、マンパワーの面で実現できない可能性もあるけど)と認識した次第。各ステップごとにドラフトを見せておけば、都度都度で、法務が審査する手間は減るはず(前のドラフトは見ているし、ビジネスの背景は把握するはず)だし、法務を利用する側としても、審査のところで驚くことはないのかな、と思ったりする、ついでに、巻き込まれてしまうと心情的に、上記のような折り返しもしにくくなるような気がする。

ともあれ、法務は社内ではサービス業なんだから、「もう頼まんぞ」と思われてはいかんのだよな、と思ったのでした(と、いいつつ、社内で影で言われていそうなのが問題だが)。

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それは寧ろ…

CNkymさん、どうもです。コメントありがとうございました。
いやはや、そういうお話だと、法務もキツイ状況なわけですよね。そうなると、法務の担当者としては、上記のような発言になってもやむをえないのかなと思ったりしますです(それでも何とかやりくりできないのか、と思ったりもしますが…)。確かに、ドラフトになる前は、法務がなにか言う余地は、あまりないでしょうし。

それと、弁護士がチェックしているのに、何で社内の法務のチェックがいるのか、というのは疑問ですよね。ただ、弁護士のチェックは依頼人からのインプットに基づくのと、弁護士にも得意不得意とかあるので(特にアメリカは専門特化が激しいので…注意が必要かと)、時にはダブルチェックにも意味があったりするのではないかと思ったりしました。

今後とも宜しくお願いいたします。

ちょっと過激でしたね

トラックバック&コメントありがとうございます。

当社の場合、知財部にして渉外を作ったときに、特許係争~ライセンス交渉は知財マターに持ってきました(それまでは法務マターだった)。それでも契約周りは法務に審査責任を残しておきたいので、一応今の形になっているわけです。

すべての係争のメールやりとりにまだ法務部長は入っていますが、ほとんどスルーされているらしく、契約を実際審査している担当(これが1人しかいないところにも問題があるのでしょうが)には、そこまで巻き込まれるのはかなわないと拒否されています。

で、この手の案件でドラフトが出てくるのは本当に最終段階なので、事前のドラフトを見てもらっておくのは難しい(この形もトライして、ファーストドラフトの段階で見てもらうことに合意しましたが、今回それでダメだしを食らったので)。

かといって、ドラフトになる以前の条件交渉(ライセンスの範囲と支払金額をどすうる程度のもの)には、法務としてなにか言うべきことがあるというわけでもないようです。ドラフトの形になってきて初めて有利不利が判明する箇所もありますし。

ま、それにしても「もう頼まんぞ」というのは、ちょっと過激でした。筆の滑りということで(^^ゞ

前職では知財が交渉に当たった案件は一切法務を通していなかったので、契約だからというだけで法務も噛ませるのは過剰品質では?(代理人の弁護士もチェックしてますしね)と日頃思っているのが出てしまったかな。
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